~始めてのNゲージ固定レイアウト~
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■ポポンデッタ製2軸貨車をKATO製カプラーへ交換
牽引機のアーノルドカプラーからナックルカプラーへの交換に伴い、ポポンデッタ製2軸貨車をKATO製カプラー(車間短縮ナックルカプラー、ナハフ11かもめナックルカプラー、EF66前期形ナックルカプラー、KATOカプラーN)に交換してみました。(画像クリックで拡大します。PCでの閲覧を推奨。)
※旧河合商会の2軸車=現ポポンデッタの2軸車ですので、基本的には河合商会製2軸貨車のカプラー交換の記事【コチラ】と同様になります。又、一部の画像は河合商会の記事と共有しています。尚、絶版の香港製TOMYの2軸車(一部)にも適用出来ます。
1、ポポンデッタ製2軸貨車のカプラーポケット
ポポンデッタ製2軸貨車のカプラーポケットです。
ボギー貨車と同じカプラーポケットの様です。
外してみます。外し方はカプラーポケットの側面を強く押すと外れます。(KATO2軸貨車と同じです。)
内部にはスプリングが入っています。
2、ポポンデッタ製2軸貨車の車台形状
ポポンデッタの2軸貨車の車台には少なくとも2種類の形状があります。
一つ目はワム70000急行(7062)の様にカプラーポケット
取付け部が平らで突起がない車台。
二つ目はレ2900ライン入り(7119)の様にカプラーポケット背後に突起(矢印)がある車台です。
突起の有無により、ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)交換時のカプラーポケットの加工方法が異なります。
(三つ以上の種類があるかは不明です。)
3、車間短縮ナックルカプラーへ交換
スプリングは元から付いていたポポンデッタの物です。
車間短縮ナックルカプラーとスプリングをカプラーポケットに入れ、無加工でポン付け出来ます。
無加工なので車台の突起の有無に関わらず取り付け方は同じです。
スタンダードゲージで高さチェックです。
OKです。
カプラーの飛び出し量も最小で良い感じです。
【追記】
車両形式※によっては、妻面とカプラーが接触しカプラーが下を向いてしまう事があります。その場合は、カプラー本体の後ろ側(矢印部)を削ります。※ワム3500、ワム21000、ワフ29000等
4、ナハフ11かもめナックルカプラーへ交換
もう片側はKATO製ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)に交換します。(以下かもめナックルと呼称)
10個入り、税別定価600円です。
当区では車間短縮と自動連結(突き当て連結)を両立させる為、貨車の片側に車間短縮カプラー、もう片側にはナックルカプラーを付けています。
(詳細はコチラ)
かもめナックルも無加工で装着出来ますが、
無加工だと車間短縮カプラーより突き出しがかなり大きいので下記の通り細工します。
又、かもめナックルに付属するカプラーポケットのフタは使用しません。
かもめナックルにはカプラーポケットにピンが必要ですが、ポポンデッタのポケットにはピンが無いので、代用として爪楊枝を使います。
つま楊枝を挿し、両端の不要部分をカットします。
本来は画面右側にカプラーを付けますが、飛び出し量を減らすためカプラーポケットのお尻側(画面左側)にカプラーを付けます。
つまりカプラーポケットを前後逆さまに使います。
その為にカプラーポケットを一部切り取ります。
4-1、車台に突起が無い場合
まず、ワム70000急行(7062)の様にカプラーポケット取り付け部に突起が無い車台の場合です。
①カプラーポケットのお尻を開口します。
(カプラーを前後逆さまに付ける為です。)
上が無加工、下が加工済みです。
②かもめナックルをカプラーポケットに入れます。
車間短縮カプラーと同程度の最小限の突き出しになりました。ポケットが前後逆さになっています。
③かもめナックルのお尻にはカプラー保持の為、百均の台所用スポンジを数ミリ角に切り出した物を詰め込みます。
④カプラーポケットを車台に取り付けました。
左が車間短縮カプラー、右がかもめナックルです。
4-2、車台に突起が有る場合
次は、レ2900ライン入り(7119)の様にカプラーポケット背後に突起が有る車台の場合です。
カプラーを前後逆さまに付ける為にカプラーポケットを3ヶ所カットします。
①カプラーポケットのお尻を開口します。
②ポケット前側の2つの足をカットします。
(垂直方向に刃を入れれば、次の③を省略できます。)
③ポケット前側の「フタ」になる部分の前のフチを約0.5ミリ カットします。
上が未加工のカプラーポケット、下が加工後です。
軟質のブラなので簡単にカット出来ます。
④かもめナックルをカプラーポケットに入れます。
車間短縮カプラーと同程度の最小限の突き出しになりました。
カプラーポケットが前後逆さになっています。
⑤カプラーポケットを車両へ取り付けます。
⑥カプラー保持の為、数ミリ角に切り出した百均の台所用スポンジをポケットの隙間から詰め込みます。
(カプラーポケットがカットにより箱状になっていない為、車台に取り付けてからでないとスポンジを固定出来ないので後付けします。)
➆隙間からのぞくスポンジは黒マジックで塗れば目立たなくなります。
ゲージで高さチェックです。若干低めですがOKです。
自然開放はありません。
かもめナックルでもここまで引っ込める事が出来ました。かなり実感的ではないでしょうか。
【追記】
上記で若干カプラー位置が低かったので改良してみました。
かもめナックルのカプラーアーム部の前後の段差をツライチに削ります。削った段差分カプラーを上側に保持し高くします。(上が改良加工済みです。)
カプラーの下に数ミリ角のスポンジを敷き、カプラーを上側へ押さえつける様にして車台に装着します。
スタンダードゲージでチェック、今度はピッタリ合いました。左が改良後、右が改良前です。
新規増備分からは改良版としましょう。
車両形式※によっては妻面の形状等により更に次の加工が必要になる場合があります。
(※ワム3500、ワム21000、ワフ29000等)
上記の加工に加え、カプラー本体の後ろを削ります。妻面との接触を避ける為です。
同じくカプラーの下に数ミリ角のスポンジを敷き、カプラーを上側へ押さえつける様にします。
スタンダードゲージでチェックです。若干低いですが試走の結果、OKとしました。(ワム3500)
5、EF66前期形ナックルカプラーへ交換【追記】
EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)への交換を試してみました(以下EF66前期と呼称)。
10個入り、税別定価400円でかもめナックルより安価です。又、カプラーポケットは加工しないので、後々アーノルドに戻す事も出来ます。
まず爪楊枝をEF66前期の穴に通し、ナックルシャンクとリップシャンクを固定します。
飛び出た爪楊枝の先端をcutします。爪楊枝の長い側を持って次の工程を行うと工作が楽です。
カプラーのお尻の2つの角を45度にcutします。
左が未加工のEF66前期、右が加工済みです。cutしたら爪楊枝の不要部分を切り落とします。穴に残った爪楊枝はピンの代用としてそのままにします。
カプラーを側面から見ます。
EF66前期は低いので、カプラーの根元上面を削ります。
加工前ではお尻に段差がありますが、この段差を柄とツライチになるまで削り、その分、上へ持ち上げます。
加工の終わったEF66前期とカプラーポケット、数ミリ角に切り出した台所用スポンジです。
カプラーポケットは加工無しです。
スポンジをカプラーの下に敷き、カプラーを上側に持ち上げます。横から見えるスポンジは黒マジックで塗ります。
車間短縮カプラーと比較してみました。
カプラーポケットからの突出量は、車間短縮カプラー約4.2mm、EF66前期が約4.5mmです。(定規で目測)
車両に付けて完成です。スタンダードゲージでチェックします。若干低いですがOKとします。
レ2900の装着例では、車両端からの突出量は約3.5mmです。イイカンジです。
【追記】
EF66前期も車両形式※によっては妻面の形状等により次の追加加工が必要になる場合があります。
※ワム3500、ワム21000、ワフ29000等
上記の加工に加え、EF66前期カプラー本体の後ろを削ります。妻面との接触を避ける為です。
ナックルシャンクの上側1/3を削ります(破線部)。カプラーを上側へ保持する為です。リップシャンクは外して加工します。
リップシャンクを戻します。
カプラーの下に数ミリ角のスポンジを敷き、カプラーを上側へ押さえつける様にします。
スタンダードゲージでチェックです。若干低いですが試走の結果、自然開放しなかったのでOKとします。(ワム21000)
6、KATOカプラーNヘ交換
カプラーNを組立て、カプラーポケットに入れます。車両に付属のスプリングは使いません。カプラーポケットの加工も無しです。
車間短縮カプラーと比較してみました。
カプラーポケットからの突出量は、車間短縮カプラー約4.2mm、KATOカプラーNが約6mmです。(定規で目測)
カプラーNはもっと引っ込めたい所ですが、かもめナックルの様にカプラーポケットを逆さにするとカプラーのアーム部が車端に干渉し、引っ込める事が出来ません。
車両に付けて完成です。
スタンダードゲージでチェックします。OKです。
レ2900の装着例では車両端からの突出量は約4.7mmです。ちょっと長いですね。又、首振りもほとんどしません。カーブはカプラー自身の「アソビ」で曲がります。
【追記ここまで】
7、まとめ (加筆)
KATOカプラーN、車間短縮カプラー、かもめナックル、EF66前期を並べてみました。
カプラーポケットからの突出量は画像の通りです。かもめナックルのみ、カプラーポケットが前後逆さです。(数値は定規の目測です。ノギスで測った訳ではありません。)
レ2900装着例です。
車間短縮ナックルカプラー(28-187)は車両端から約3.5mmの突出量です。
カプラーとカプラーポット共に加工無しでポン付けできます。
ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)側は更に短く3mm程度です。ほぼ限界ではないでしょうか。カプラーポケットは前後逆さに付ける為に加工が必要です。
EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)は、約3.5mmの突出量です。
カプラーは要加工ですが、カプラーポケットは加工無しです。かもめナックルより安価です。
KATOカプラーN(11-702)の突出量は約4.7mmです。
カプラーとカプラーポット共に加工無しでポン付けできますが、突出量が大きいです。当区では不採用としました。
車間を見てみます。
ポポンデッタ製レ2900(車間短縮カプラー装着側)とKATO製ワム80000(車間短縮カプラー装着側)の連結面です。車間は約4mmです。
突き当て連結にこだわらなければこれでOKです。
かもめナックルと車間短縮カプラーとの連結面です。車間は約3.5mmです。当区の標準運用です。
EF66前期と車間短縮カプラーです。
車間は約4mmです。当区の標準運用です。
KATOカプラーNと車間短縮カプラーです。
車間は約6mmです。ちょっと車間が広過ぎです。
ちなみにKATOカプラーN(レ2900)とKATOカプラーN(河合現ポポンデッタワム80000)同士だと車間は約7.5mmです。
当区では、2軸貨車には片側に車間短縮カプラー、もう片側にはかもめナックルやEF66前期を付けています。車間短縮カプラーの向きを揃える事で車間短縮(車間約4mm)と自動連結(突き当て連結)の両立を図っています。
※短縮…車間短縮カプラー、EF66…EF66前期形カプラー、かもめ…ナハフ11かもめナックルカプラー
車間約4mmだと実感的な編成になります。
車間3.5~4mmでも、当区の難所、R282の4%勾配や4番ポイントのS字でも特に問題なく、脱線や自然解放はありませんでした。これでKATOやTOMIXの貨車と混結出来る様になりました。
特に2軸貨車は車扱いで色々な編成をするのでメーカー問わず連結できると楽しいですね。河合無き後、ポポンデッタさんには旧河合製品の再生産を頑張ってほしい所です。
※改造は自己責任でお願いします。
2017年7月記載/2018年9月/10月追記/2019年4月追記
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