
~始めてのNゲージ固定レイアウト~
Nゲージ初心者の為のサイトです。蒸気機関区メインの固定レイアウトの完成を目指しています。
■MICRO ACE製2軸貨車をKATO製カプラーへ交換
MICRO ACE製2軸貨車をKATO製ナックルカプラーに交換し、車間短縮と突き当て連結(自動連結)の両立を試みました。カプラーは車間短縮ナックルカプラーとEF66前期形ナックルカプラーを使います。
車両はレ6000冷蔵車(品番A3062)とタム5000タンク車(品番A3071)を用い、計4パターンの取付け方法を記しました。
(各画像クリックで拡大します。)

1、MICRO ACE製2軸貨車のカプラーポケット

MICRO ACE製2軸貨車(レ6000)のカプラーポケットです。
プラ スネジで金属カバーを留めています。
カバーを外してみます。透明プラスチック(アクリル?)の板バネがカプラーを保持しています。
この透明プラの板バネは失くしやすい(見えづらい)ので注意します。


2、車間短縮ナックルカプラーへ交換

2-1、有蓋車への取付け
まずは有蓋車(レ6000)への車間短縮カプラーの取付け方法です。車台からボディ本体を外した方が作業し易いかもしれません。(車台裏のネジ2本を外します。)

車間短縮ナックルカプラーとオリジナルの板バネを
カプラーポケットに入れ、無加工でポン付け出来ます。

カバーを戻して付属のネジで留めます。

スタンダードゲージで高さチェックです。
OKです。
が、車両端がカプラーとわずかに接触しています。
(画像クリックで拡大)
有蓋車は、車台の上に車体が被さる構造なので、妻面の厚み分(1mm弱)が出っ張ります。

念のため、連結器の後ろ側を0.5mm程度デザインナイフで削りました。
左が未加工、右が加工済みです。
※ワム70000(A3051)は解放テコのモールドに干渉し、
上記の加工をしても車間短縮カプラーは取付け不可。
EF66前期形カプラーを推奨。

ギリギリ当たらなくなりました。
(画像クリックで拡大)
車間短縮カプラーの突出量は3.5mm程度でしょうか、良い感じです。


2-2、タンク車への取付け
次にタンク車(タム5000、品番A3071)への車間短縮カプラーの取付け方法です。タンクを車台から外した方が作業し易いでしょう。(車台裏のネジ2本を外す。)


⇔
⇔
タンク車(タム5000)の車台は有蓋車(レ6000)と同じパーツです。
従って車両端はタム5000が車台、レ6000は車台プラス妻面の厚み分(1mm弱)になります。
つまり車台の位置を基準(赤線)にすると、妻面の厚みが無い分、タンク車は見かけの車間が広くなります。
(タンク車は無改造の車間短縮カプラー同士では車間約6mmになります。)

車両端を揃えてみます。
無改造の車間短縮カプラーの突出量は、
レ6000では妻面から3.5mmでしたが、タム5000では車台端から約4.5mmと妻面分突き出て見えま す。

そこでタム5000の車間短縮カプラーを0.6mm※セットバックさせます。
厚さ0.6mm x横巾2.5mm x 高さ2mmのスペーサーをプラ板で作り、カプラーの根本の両側に挟み込みました。
カプラーのお尻には台所用スポンジの小片を詰め込み、カプラーを保持します。
※本当は1mm下げたい所ですが、1mmだとカプラーポケット内の削りが伴うので、今回は妥協しました。

スペーサーによるセットバックで、タム5000の車両端からの突出量がレ6000と同程度になりました。
(2つ上の画像と比較して下さい。)
又、妻面の厚みが無いので連結器本体後ろの削りはしなくてもOKです。
車間短縮カプラーの突出量はスペーサーにより約3.5mmです。まあまあの見てくれでしょうか。


3、EF66前期形ナックルカプラーへ交換

もう片側はKATO製EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)に交換します。(以下EF66前期と呼称)
10個入り、税別定価400円です。
当区では車間短縮と突き当て連結(自動連結)を両立させる為、貨車には車間短縮カプラーとナックルカプラーを付けています。(詳細はコチラ)
尚、EF66前期形ナックルカプラーの代わりにCSナックルカプラー(Z01-0282)でも同じ方法で交換出来ます。
3-1、有蓋車への取付け


まずは有蓋車への取付け方法です。
EF66前期を車間短縮ナックルカプラーと同じ様な形状に加工します。
①まずEF66前期のお尻を点線部分でカットします。ナックルシャンクはニッパーで、リップシャンクはデザインナイフでカットしました。
左が未加工、右が加工済みです。
ナックルシャンクを横から見ます。(リップシャンクは外しています。)
②ナックルシャンクの上側(点線部)をカットします。
EF66前期はカプラーが低いので、ここをカットする事でカプラーの高さを上げます。
左が未加工、右が加工済みです。

③連結器後ろ側を0.5mm程度削ります。車間短縮カプラーと同じく車両端に接触しない様にする為です。

これで完成です。
リップシャンクと組み合わせれば、車間短縮カプラーとほぼ同じ形状になりました。

次にカプラーポケットを加工します。
カプラーポケットの口の部分が狭くキツキツなので、両端をハの字、45度で削ります。
