~始めてのNゲージ固定レイアウト~
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■KATO【2軸貨車】に車間短縮ナックルカプラーを装着
KATO製2軸貨車に、ボギー貨車用のKATO ROUNDHOUSE車間短縮ナックルカプラー(28-187)をに装着してみます。(各画像クリックで拡大します。)
1、パーツ
KATO 28-187車間短縮ナックルカプラーには、
10個付きのランナーが2本、合計20個のカプラーが入っています。
可動部分はない一体成型なので組立ての必要は
なく、ランナーから切り取るだけです。
2、2軸貨車への装着
取扱説明書
KATO2軸貨車のカプラーポケットはポケットの片側の側面を押すと外れます。キツイ時は細いマイナスの精密ドライバーを側面スキマに入れ、車両中心線側に押すと外れます。
この時、ステップ側へ外すと勢い余ってステップを折ってしまう事があるので、ステップが無い側へ外す様にすると良いです。(私は折りました(TT)。)※追記…ラジペンで挟んで外すという簡単な方法をご教示頂きました。
KATOの2軸貨車のカプラーポケット内には
スプリング等が入っていませんが、
この車間短縮カプラーには本来スプリングが必要です。そこでスプリングに替わる物を考えました。
100均の台所用スポンジです。
約5mmx5mmx3mm
スポンジをハサミで縦5mmx横5mmx高さ3mmの
直方体に切り出します。
寸法はアバウトで大丈夫です。
車間短縮カプラーをカプラーポケットにセットし、スポンジを入れます。たったこれだけです。
スポンジの弾力でカプラーが中心に保持され、
尚且つカーブではカプラーが自然に首を振る事ができます。
KATOワム80000(8039)に装着し、スタンダードゲージでカプラーの高さをチェックです。
OKの様です。
アーノルドに比べ車間短縮カプラーの効果は歴然としています。
アーノルドカプラー同士では9mmの車間距離が4mm程度になりました。(画像クリックで部分拡大モードになります。)
とても実感的な車間です。
3、車両の接触について
この車間で曲線にて2軸車同士の接触が無いか検証してみました。(車両は全てKATO製。)
【登り勾配R282】
当レイアウトの最小カーブはR282、最大勾配40‰ですが、登り勾配では接触はありません。
車両は引っ張られるのでカプラー間も伸び、余裕があります。
(ワム80000+ワム80000…接触ナシ)
2軸車とボギー車の短縮カプラー同士の連結でも登り勾配は接触はありません。
(ワム80000+スユ44…接触ナシ)
【下り勾配R282】
一方、下り勾配(40‰) R282では、2軸車同士の角が接触する場合があります。
各車両が自重で牽引機側にさがるので、カプラー間が縮んだ為です。脱線はしないのでOKとしました(笑)。
(ワム80000+ワム80000…接触アリ)
(ワム80000+タキ9900…接触ナシ)
ただ下り勾配でも2軸同士、2軸とボギー車で接触しない場合もあります。
結局、接触するかどうかは車種によるという事の様です。
(ワム70000+ワム70000…接触ナシ)
4、V字方式
ネットに「カプラーポケット内に厚紙をV字に入れる」という方法があったのでトライしてみました。
適当な厚めの紙を7mmx3mmの長方形に切り出し、
V字に折ってカプラーポケットに入れます。(逆V字ですが(笑)。)
結果は上記スポンジ方式と同じカプラーの保持効果がありました。(車体に付けてしまえばどちらか判別出来ません。)
スポンジ、V字(厚紙)、どちらでも手元にある材料を使えば良いと思います。
私は不器用なので切り出し寸法が適当で、カプラーポケットへのセットも簡単なスポンジ方式にしたいと思います(笑)。
5、まとめ
車間短縮ナックルカプラー(28-187)は当区のKATO 2軸貨車に全面採用しました。
車間短縮ナックルカプラー同士の自動連結/解放ができませんが、、、
①牽引機のナックルカプラー(EF66前期(Z01-0224)やCSカプラー(Z01-0282))とはレール上で自動連結できる。
②2軸貨車はリレーラー無しでもレールに乗せるのが簡単なので、連結/解放時に車体を持ち上げても苦にならない。
③車両長の長いボギー貨車よりもむしろ短い2軸貨車こそ、車間短縮の恩恵が大きい。
③についてはちょっと説明します。
奥からコンテナ車2両、タンク/ホッパー車3両、2軸貨車5両です。
3編成ともだいたい長さを揃えました。
これに牽引機が付くとして、連結面はコンテナが2ヵ所、タンク車が3ヵ所、2軸貨車が5ヵ所になります。(当たり前)
つまり同じ編成長なら連結面がより多くなる2軸貨車の方が車間短縮の効果がより大きいという事になります。
しかもコンテナ車やタンク車、ホッパー車等のボギー貨車は、連結面にデッキがあるので視覚的に元々空間が開いています。(矢印部分)
一方、箱型の有蓋車が多い2軸貨車は、車両間の空間が詰っています。
各編成をアーノルドと車間短縮カプラーで比較してみました。
【コンテナ車】
アーノルド同士
車間短縮カプラー同士
【タンク車/ホッパー車】
アーノルド同士
車間短縮カプラー同士
【2軸貨車】
アーノルド同士
車間短縮カプラー同士
どれが一番効果的か言うまでもありません。
ボギー貨車用車間短縮カプラーの国内販売は大変嬉しい事ですが、むしろ2軸貨車の車間短縮の方がユーザーに支持されている気がします。アーノルドからの交換も簡単なので私の様な初心者Nゲージャーには重宝します。今後も安定供給してほしいパーツです。
※取扱説明書にもメーカーHPにも「2軸貨車には適合しない」と明記されています。
2軸貨車への装着は自己責任でお願い致します。
2017年5月記載/2018年3月追記(カトー・カプラー交換)