~始めてのNゲージ固定レイアウト~
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■アシェット製2軸貨車をKATO製カプラー/車輪へ交換
アシェットの「日本の貨物列車」シリーズの2軸貨車をKATO製ナックルカプラーに交換し、車間短縮と突き当て連結(自動連結)の両立を試みました。カプラーは車間短縮ナックルカプラーとナハフ11かもめナックルカプラーを使います。併せて車輪をKATO製中空軸車輪11-606に交換しました。(各画像クリックで拡大します。)
1、アシェット製2軸貨車のカプラーポケット
アシェット製2軸貨車(カ3000)のカプラーポケットです。
上下にフタが無く、KATO製ボギー貨車のカプラーポケットに似ています。
(左が上側、右が裏側)
アーノルドカプラーを90度ひねって外します。
カプラーお尻の突起とカプラーポケット内の突起にスプリングがはまっています。
2、車間短縮ナックルカプラーへ交換
車間短縮ナックルカプラーを側面から見ます。
カプラーお尻の段差を約0.5mm削り、高さを低くします。
上記の取付け法だと車間が5mmになりました。
これでも良いのですが、更なる車間短縮をする為にスペーサーを噛ませてカプラーをセットバックしてみます。
スペーサーは、プラ板を2mmx1mmx0.6mmに切り出した物を2つ使いました。
スペーサーを入れてみました。(矢印)
スペーサーは、カプラーポケット側に木工用ボンドで接着しました。
スタンダードゲージで高さチェックです。OKです。
車間短縮カプラー(スペーサー付き)の車体からの突き出し量は3mm程度です。良いですね。
3、ナハフ11かもめナックルカプラーへ交換
もう片側はKATO製ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)に交換します。(以下かもめナックルと呼称)
10個入り、税別定価600円です。
当区では車間短縮と突き当て連結(自動連結)を両立させる為、貨車には車間短縮カプラーとナックルカプラーを付けています。
(詳細はコチラ)
かもめナックルのお尻の突起を切り取ります。
(左が未加工、右が加工済みです)
かもめナックルに付属するカプラーポケットカバーの突起を切り取ります。
(左が未加工、右が加工済みです)
※追記
無蓋車の場合はカバーの厚みを側面の段差分削る様、アドバイスを頂きました。無蓋車はカバーを薄くしないと車体がはまらない様です。(最下段のコメント欄をご参照下さい。)
カプラーの頭が下がってしまう傾向があったのでカプラーポケットのアゴ部分(矢印)にプラ板のスペーサー(3mmx2mmx0.3mm)を接着する事にしました。
カプラーとカプラーポケットカバーを車台上側から付けました。かもめナックルの穴にカプラーポケットカバーのピンを入れます。スペーサーはこの後、黒マジックで塗り目立たない様にしました。
完成です。カバーはゴム系接着剤と木工用ボンドで着けました※。かもめナックルのお尻がポケット内突起に当たる様にします。
※アシェットの工作は初めてだったので、接着にはやり直しの効くゴム系接着剤や木工用ボンドを使いましたが、勿論ゼリー状瞬間接着剤等でも可です。
スタンダードゲージで高さチェックです。
若干高いですがOKです。
かもめナックルはまずまずの突出量、3.5mmになりました。
4、試運転
試運転では、当区の難所R282の4%勾配にて自然解放はほぼありませんでした。4番ポイントのS字もOKです。これでKATOやTOMIX等他社の貨車と混結出来る様になりました。
5、まとめ
車体からのカプラー突出量です。
車間短縮ナックルカプラー(スペーサー付)は約3mm、かもめナックルは約3.5mmです。
かもめナックルはカプラーポケット内の突起を短くする事で更なる短縮が可能ですが、アシェットの貨車は入手性が悪いので本体側の加工は今回は見送りました。
次に車間を見てみます。
標準のアーノルド同士の連結です。車間は約10mmです。
車間短縮カプラー同士(スペーサー付き)の連結面です。
車間は約4mmで実感的です。突き当て連結に拘らなければこれでOKです。
車間短縮カプラー(スペーサー付き)とかもめナックルの連結面です。車間は約4.5mmです。
これが当区標準の運用になります。車間短縮と突き当て連結が可能です。
KATO、TOMIXとアシェット2軸貨車を混結します。いずれも車間約4mmでどのメーカーと組み合わせてもほぼ車間が揃いました。車扱いの雑多な解結貨物は昭和の風景には欠かせませんネ。
(短縮…車間短縮カプラー、EF66…EF66前期形カプラー、かもめ…ナハフ11かもめカプラー、カトカプ…KATOカプラーN)
※この画僧はかもめナックルのアゴのスペーサーを入れる前に撮ったので、かもめナックルが若干下がっていますが、スペーサーを入れたので改善しています。
編成にするととても実感的な車間ではないでしょうか。(右のTOMIXワム3500はウエザリング済み)
※改造は自己責任でお願いします。
アシェットのカ3000はTOMIXのカ3000と扉・屋根のデザインが違うので購入してみました。モールド、表記の印刷共に精密で、KATOやTOMIXと連結しても何ら見劣りしません。ただ今回購入した内の1台の車輪の踏面がデコボコで「ジャージャー」と派手な走行音がするのには閉口です。模型メーカーでは無いのでパーツ売りもありませんし、KATOやTOMIXの車輪はサイズが合わない(短い)ので交換も出来ません。※(下記追記参照)
※【追記】
その後、KATOの中空軸車輪(ビス止め台車用・黒)11-606に交換出来ました。(8個入り税別定価500円)
そのままではアシェットの軸受けが広くて車軸が届きませんが、中空軸車輪はその名の通り、中空のパイプに2つの車輪が差し込んであります。
そこで片側の車輪を約0.5mm程度ユルメに差し込み(矢印部)、軸全長を伸ばし、アシェット貨車に丁度はまる様に調整してはめました。
車輪間(バックゲージ)も広くなってしまいますが、何とか規格内に収まっている様で、試運転した所、脱線もありません※。これで静かな走行音になりオマケに黒車輪になりました。
※R282カーブの4%勾配、6番ポイント等
(追記ここまで)
又、アシェットのカ3000にはウエイトが無く自重が6グラムしかありません。なので脱線防止の為、3グラムの金属ネジをウエイト替りに積みました。(ちなみにKATOテム300は8.5グラム、TOMIXワム3500は12グラムでした。TOMIXが重いのはミニカーブ対応の為でしょうか?)
アシェットの貨車は今後も少しずつ増備していきたいと思います。
2018年7月記載(カプラー交換)/2018年10月追記(車輪交換)/2019年2月追記
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