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■MICRO ACE製2軸貨車をKATO製カプラーへ交換

MICRO ACE製2軸貨車をKATO製ナックルカプラーに交換し、車間短縮と突き当て連結(自動連結)の両立を試みました。カプラーは車間短縮ナックルカプラーとEF66前期形ナックルカプラーを使います。

車両はレ6000冷蔵車(品番A3062)タム5000タンク車(品番A3071)を用い、計4パターンの取付け方法を記しました。

(各画像クリックで拡大します。)

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1、MICRO ACE製2軸貨車のカプラーポケット

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MICRO ACE製2軸貨車(レ6000)のカプラーポケットです。

プラスネジで金属カバーを留めています。

カバーを外してみます。透明プラスチック(アクリル?)の板バネがカプラーを保持しています。

この透明プラの板バネは失くしやすい(見えづらい)ので注意します。

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2、車間短縮ナックルカプラーへ交換

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標準のアーノルドカプラーを

KATO製車間短縮ナックルカプラー(28-187)に交換します。20個入り、税別定価800円です。

(レビュー【コチラ】)

2-1、有蓋車への取付け

まずは有蓋車(レ6000)への車間短縮カプラーの取付け方法です。車台からボディ本体を外した方が作業し易いかもしれません。(車台裏のネジ2本を外します。)

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車間短縮ナックルカプラーとオリジナルの板バネを

カプラーポケットに入れ、無加工でポン付け出来ます。

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カバーを戻して付属のネジで留めます。

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スタンダードゲージで高さチェックです。

OKです。

が、車両端がカプラーとわずかに接触しています。

(画像クリックで拡大)

有蓋車は、車台の上に車体が被さる構造なので、妻面の厚み分(1mm弱)が出っ張ります。

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念のため、連結器の後ろ側を0.5mm程度デザインナイフで削りました。

左が未加工、右が加工済みです。

※ワム70000(A3051)は解放テコのモールドに干渉し、

上記の加工をしても車間短縮カプラーは取付け不可。

EF66前期形カプラーを推奨。

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ギリギリ当たらなくなりました。

(画像クリックで拡大)

車間短縮カプラーの突出量は3.5mm程度でしょうか、良い感じです。

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2-2、タンク車への取付け

次にタンク車(タム5000、品番A3071)への車間短縮カプラーの取付け方法です。タンクを車台から外した方が作業し易いでしょう。(車台裏のネジ2本を外す。)

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タンク車(タム5000)の車台は有蓋車(レ6000)と同じパーツです。

従って車両端はタム5000が車台、レ6000は車台プラス妻面の厚み分(1mm弱)になります。

つまり車台の位置を基準(赤線)にすると、妻面の厚みが無い分、タンク車は見かけの車間が広くなります。

(タンク車は無改造の車間短縮カプラー同士では車間約6mmになります。)

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車両端を揃えてみます。

無改造の車間短縮カプラーの突出量は、

レ6000では妻面から3.5mmでしたが、タム5000では車台端から約4.5mmと妻面分突き出て見えます。

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そこでタム5000の車間短縮カプラーを0.6mm※セットバックさせます。

厚さ0.6mm x横巾2.5mm x 高さ2mmのスペーサーをプラ板で作り、カプラーの根本の両側に挟み込みました。

カプラーのお尻には台所用スポンジの小片を詰め込み、カプラーを保持します。

※本当は1mm下げたい所ですが、1mmだとカプラーポケット内の削りが伴うので、今回は妥協しました。

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スペーサーによるセットバックで、タム5000の車両端からの突出量がレ6000と同程度になりました。

(2つ上の画像と比較して下さい。)

 

又、妻面の厚みが無いので連結器本体後ろの削りはしなくてもOKです。

車間短縮カプラーの突出量はスペーサーにより約3.5mmです。まあまあの見てくれでしょうか。

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3、EF66前期形ナックルカプラーへ交換

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もう片側はKATO製EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)に交換します。(以下EF66前期と呼称)

10個入り、税別定価400円です。

当区では車間短縮と突き当て連結(自動連結)を両立させる為、貨車には車間短縮カプラーとナックルカプラーを付けています。(詳細はコチラ)

尚、EF66前期形ナックルカプラーの代わりにCSナックルカプラー(Z01-0282)でも同じ方法で交換出来ます。

3-1、有蓋車への取付け

3-1、有蓋車への取付け
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工程2

まずは有蓋車への取付け方法です。

EF66前期を車間短縮ナックルカプラーと同じ様な形状に加工します。

①まずEF66前期のお尻を点線部分でカットします。ナックルシャンクはニッパーで、リップシャンクはデザインナイフでカットしました。

左が未加工、右が加工済みです。

ナックルシャンクを横から見ます。(リップシャンクは外しています。)

②ナックルシャンクの上側(点線部)をカットします。

EF66前期はカプラーが低いので、ここをカットする事でカプラーの高さを上げます。

左が未加工、右が加工済みです。

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③連結器後ろ側を0.5mm程度削ります。車間短縮カプラーと同じく車両端に接触しない様にする為です。

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これで完成です。

リップシャンクと組み合わせれば、車間短縮カプラーとほぼ同じ形状になりました。

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次にカプラーポケットを加工します。

カプラーポケットの口の部分が狭くキツキツなので、両端をハの字、45度で削ります。

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カプラーポケットにEF66前期を入れます。

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例によって台所用スポンジを数mm角に3個切り出し、カプラーの両側とお尻3カ所に詰めます。

これで前後・左右方向を保持します。

 

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少し大きめに切り出したスポンジ片を全体を覆う様に上に詰めます。これでカプラーを車台側(垂直方向上側)に保持します。

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カバーを戻して完成です。

左かEF66前期、右が車間短縮ナックルカプラーです。

ほぼ同程度の突出量です。

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スタンダードゲージで高さチェックです。

OKです。

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ちなみに上記加工②を行わないとこれだけ低くなります。

加工②を行わないと自然開放しやすいので面倒ですがやった方がbetterです。

EF66前期形カプラーはまずまずの突出量、約3.5mmになりました。

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3-2、タンク車への取付け

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タンク車(タム5000)にEF66前期形カプラーを付ける場合も、車間短縮カプラーと同じくスペーサー(厚さ0.6mm x 横巾2.5mm x 高さ2mm)を入れます。

又、EF66前期カプラーの加工とカプラーポケットの口のカットも「3-1、有蓋車への取付け」と同様に行います。

ただし、連結器後ろの削り③はしなくてもOKです。

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例によってスポンジ片2個をカプラー両側に詰め込みます。

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更に大きめのスポンジ片を上全体に詰め、カプラーを車台側(上側)に保持します。

後はカバーを戻します。

完成です。

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4、試運転

試運転では、当区の難所R282の4%勾配にて脱線や自然解放はありませんでした。4番ポイントのS字もOKです。これでKATOやTOMIX等他社の貨車と混結出来る様になりました。

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5、まとめ

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有蓋車(レ6000)のカプラー突出量です。

車間短縮ナックルカプラー(28-187)は約3.5mm、

EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)も約3.5mmです。

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タンク車(タム5000)です。

スペーサーをかませた車間短縮ナックルカプラーで約3.5mm、

同じくスペーサー付きEF66前期形ナックルカプラーも約3.5mmの突出量です。

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次に車間を見てみます。

標準のアーノルドで有蓋車(レ6000)同士の連結です。車間は約9mmです。

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車間短縮カプラー同士の連結面です。

車間は4mmです。上のアーノルドと比べて下さい。実感的ではないでしょうか。

突き当て連結に拘らなければこれでOKです。

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車間短縮カプラーとEF66前期(改)の連結面です。

やはり車間は4mmです。

これが当区標準の運用になります。車間短縮と突き当て連結が可能です。

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タンク車の車間短縮カプラー(スペーサー付き)と

EF66前期(改)(スペーサー付き)で車間約5mmです。

突き当て連結可能です。

タンク車は妻面が無い分広めになりますが、デッキの空間があるのでそれほど違和感はありません。

KATO、河合(ポポンデッタ)とMICRO ACEの2軸貨車を混結します。いずれも車間約4mmでどのメーカーと組み合わせてもキレイに車間が揃いました。車扱いの雑多な2軸貨車編成は昭和非電化の風景には欠かせないですね。車間短縮カプラーとEF66前期形カプラー(改)で連結する事で、車間短縮と突き当て連結(自動連結)を両立させています。

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(短…車間短縮カプラー、EF66…EF66前期形カプラー、かもめ…ナハフ11かもめカプラー)

編成にするととても実感的な車間です。

※改造は自己責任でお願いします。

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MICRO ACE製の2軸貨車は数両しか持っていませんが、ディテールも良く各種の印刷もとても精密でキレイです。KATOやTOMIXと混結しても全く違和感ない高い品質だと思います。ただ最近は国鉄時代の貨車の新製品がほとんど無いのが残念です。

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2017年12月記載/2018年6月追記(マイクロエース・カプラー交換)

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