~始めてのNゲージ固定レイアウト~
Nゲージ初心者の為のサイトです。蒸気機関区メインの固定レイアウトの完成を目指しています。
■河合製ボギー貨車をKATO製カプラーへ交換
牽引車のKATOナックルカプラー化に伴い、河合製ボギー貨車のアーノルドカプラーをKATO製車間短縮ナックルカプラー(28-187)、ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)、EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)へ交換してみました。(画像クリックで拡大します。)
1、河合製ボギー貨車のカプラーポケット
台車(KP-222Bホキ5700)はプラスネジで本体に留まっています。
カプラーポケットは2ヵ所のツメで留まっています。
カプラーポケットの片側の側面を小型マイナスドライバー等で中心側に押せぱ外れます。(KATO2軸貨車と同じ方法です。)
又、香港TOMY(TOMIX)の前期製品も同型のカプラーポケットなので、同じ工程です。
外してみました。
河合商会の製品の金型はポポンデッタへ引き継がれているので、カプラーポケットの形状も現ポポンデッタ製貨車とほぼ同じです。
従って、カプラーの交換はポポンデッタ製のボギー貨車とほぼ同じ方法になります。
以下の内容も、関連記事「ポポンデッタ製ボギー貨車をKATO製カプラーへ交換」(コチラ)と一部重複する内容となっています。
河合商会からポポンデッタに変わるに当り、カプラーポケットの形状を見なおしたそうです。
左がポポンデッタ(7077ホキ2500)、
右が河合(KP-222Bホキ5700)です。
ツメの先端の形状が違います。(河合は段が付いています。)
しかしながら左側の形状の河合製(KP-302等)もあるので詳細は良く判りません。この部分の違いはカプラー交換には影響はありません。
2、車間短縮ナックルカプラーへ交換
車間短縮ナックルカプラー(28-187)をはめてみました。
スプリングは河合製品に付属していた物です。
車間短縮カプラーは一切の加工無しで交換出来ます。
車体に取り付けて完成です。Goodですネ。
3、ナハフ11かもめナックルカプラーへ交換
次にKATO製ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)、10個入り税別600円の交換法です。
(以下かもめナックルと呼称します。)
かもめナックルも無加工で交換できますが、カプラーが長く、車間距離が開いてしまいます。
(ポポンデッタ製ボギー貨車をKATO製カプラーへ交換(コチラ)を参照。)
そこでかもめナックルをカプラーポケットに前後逆向きに付けます。
前後逆向きに付けるため、①カプラーポケットのお尻の部分を切り落とします。(矢印)
かもめナックルにはナックルシャンクとリップシャンクを留めるピンが必要ですが、このカプラーポケットにはピンがないのでつま楊枝で代用します。
つま楊枝を刺し、前後の不要部分を切り落とします。
カプラー本体には加工は必要ありません。
かもめナックルを入れてみました。
カプラーポケットには、スプリングの代用として百均の台所用スポンジを数ミリ角に切り出した物をカプラーポケット前方に詰めています。
【追記】
曲線から直線に変わる場所で脱線する場合は、カプラーの首振りがキツイです。この場合、詰め込むスポンジを減らすかナシにします。
車間短縮カプラーとほぼ同等の突出量になりました。
カプラーポケットの向きが車間短縮カプラーとかもめナックルで前後逆向きになっています。
台車に取り付けてみました。
カプラーポケットを前後逆さまに付けたので、台車先端とカプラーが干渉しています。(矢印)
そこで②台車先端を1mm弱、カットします。カプラーと当たらなくなりました。
カプラーポケットを台車に付け、車輪をはめます。
カプラーポケットのお尻が車軸とわずかに接触し(矢印)、車輪の転がりが悪くなりました。
③カプラーポケットの車軸側を金属ヤスリで削ります。
車輪の転がりがスムースになりました。
改めて台車に付けてスタンダードゲージでチェックです。若干低いですが許容範囲でしょう。
車間短縮カプラーより更に約0.5mm短くなりました。
かもめナックルは、
①カプラーポケットのお尻側の開口
②台車先端のカット
③カプラーポケットの車軸側のヤスリがけ
と3カ所の加工が必要でした。
ただし、②、③については台車の形状によっては加工無しでOKの場合もあるかもしれません。
車体に付けて完成です。
4、EF66前期形ナックルカプラーへ交換【追記】
かもめナックルはカプラーポケットの加工にちょっと手間が掛かるので、EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)も試してみました。(以下EF66前期と呼称)
10個入り、税別定価400円でかもめナックルより安価です。又、カプラーポケットは加工しないので、後々アーノルドに戻す事も出来ます。
まず爪楊枝をEF66前期の穴に通し、ナックルシャンクとリップシャンクを固定します。
飛び出た爪楊枝の先端をcutします。爪楊枝の長い側を持って次の工程を行うと工作が楽です。
カプラーのお尻の2つの角を45度にcutします。
左が未加工のEF66前期、右が加工済みです。cutしたら爪楊枝の不要部分を切り落とします。穴に残った爪楊枝はピンの代用としてそのままにします。
カプラーを側面から見ます。
EF66前期は低いので、カプラーの根元側上面を削ります。
加工前ではお尻に段差がありますが、この段差を柄とツライチになるまで削り、その分、上へ持ち上げます。
加工の終わったEF66前期とカプラーポケット、数ミリ角に切り出した台所用スポンジです。
カプラーポケットは加工無しです。
スポンジをカプラーの下に敷き、カプラーを上側に持ち上げます。横から見えるスポンジは黒マジックで塗ります。
車間短縮カプラーと比較してみました。
カプラーポケットからの突出量は、車間短縮カプラー約4.2mm、EF66前期が約4.5mmです。(定規で目測)
(追記ここまで)
4、EF66前期形ナックルカプラーへ交換【追記】
かもめナックルはカプラーポケットの加工にちょっと手間が掛かるので、EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)も試してみました。(以下EF66前期と呼称)
10個入り、税別定価400円でかもめナックルより安価です。又、カプラーポケットは加工しないので、後々アーノルドに戻す事も出来ます。
まず爪楊枝をEF66前期の穴に通し、ナックルシャンクとリップシャンクを固定します。
飛び出た爪楊枝の先端をcutします。爪楊枝の長い側を持って次の工程を行うと工作が楽です。
カプラーのお尻の2つの角を45度にcutします。
左が未加工のEF66前期、右が加工済みです。cutしたら爪楊枝の不要部分を切り落とします。穴に残った爪楊枝はピンの代用としてそのままにします。
カプラーを側面から見ます。
EF66前期は低いので、カプラーの根元側上面を削ります。
加工前ではお尻に段差がありますが、この段差を柄とツライチになるまで削り、その分、上へ持ち上げます。
加工の終わったEF66前期とカプラーポケット、数ミリ角に切り出した台所用スポンジです。
カプラーポケットは加工無しです。
スポンジをカプラーの下に敷き、カプラーを上側に持ち上げます。横から見えるスポンジは黒マジックで塗ります。
車間短縮カプラーと比較してみました。
カプラーポケットからの突出量は、車間短縮カプラー約4.2mm、EF66前期が約4.5mmです。(定規で目測)
台車に付けて完成です。(台車はホキ9800)
スタンダードゲージでチェックします。
若干低いですが試走行※の結果、自然開放しないのでOKとします。
※R282の4%勾配含む
(追記ここまで)
5、完成
標準のアーノルドカプラーでは11.5mmの車間がありました。
車間短縮ナックルカプラー同士により、5.5mmまで縮まりました。
試運転しましたが、R282の4%勾配、4番ポイントのS字等、特に問題はありませんでした。
かもめナックル同士だと、車間約4mmになります。
こちらも試運転OKでした。
6、まとめ
KATO製カプラーへの交換に際しては、河合もポポンデッタもほぼ同じ手順で行えます。
■車間短縮ナックルカプラー(28-187)への交換
カプラー交換自体は簡単で、カプラー本体・カプラーポケット共に無加工でポン付け出来ます。
車間短縮カプラーの効果は大きく、実感的な車間になります。運転にも支障ありません※。
※R282の4%勾配、KATO4番ポイントのS字で試運転。
■ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)への交換
無加工でも装着できますが、無加工だと車間が広いのが気になります。
カプラーポケット2カ所、台車1カ所をちょっとカットするだけで車間短縮カプラー以下の車間に縮められます。
又、レール上で突き当て連結できるのが車間短縮カプラーには無いメリットです。当区ではホキ数両を固定編成として、端のカプラーのみかもめナックルにして他の車両(車間短縮カプラー)と自動連結できる様にしています。
■EF66前期形ナックルカプラーへ交換(Z01-0224) 【追記】
カプラーの突出量は車間短縮カプラーとほぼ同じですが、カプラーの加工が必要です。ただ加工はかもめナックルより簡単です。又、カプラーポケットは加工しないので後々アーノルドに戻す事も出来ます。車間短縮カプラーと突き当て連結が出来きるので、片側を車間短縮カプラー、もう片側をEF66前期にする事で、車間の短縮と突き当て連結が両立出来ます。当区ではこれを標準としています。
※改造は自己責任でお願い致します。
初めて河合商会の貨車を購入しましたが、ディテールも良く、印刷も精密で良く出来ています。
ただし足回りの精度はKATOに比べるとちょっと悪いです。
河合製はもはや絶版、店頭在庫のみとなり大変残念です。金型を引き継いだポポンデッタには是非がんばってもらって、再生産を続けて欲しい所です。
【関連記事】
■KATOホキ5700【詳細レビュー/カプラー交換/他社比較】
■KATO車間短縮ナックルカプラー(28-187)【レビュー】
2017年8月記載/2018年10月/2019年5月追記
・メールアドレスは公開されません。ニックネームは公開されます。