~始めてのNゲージ固定レイアウト~
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■KATO タキ1900【レビュー/パーツ交換】
KATO タキ1900 (8040、8040-1、8040-8)のレビューとパーツ交換(カプラー、車輪)です。
(各画像クリックで拡大します。)
1、製品概要
・「タキ1900形は、セメント専用のタンク貨車として昭和39年(1964)に登場しました。台枠とタンクを一体・軽量化した優れた設計により、我国のタンク車の標準形式とも言われる優秀な性能を誇ります。また私有貨車としては最大両数を誇り、セメント専用車としては初めての40t積載を可能にした車両です。」※メーカーHPより
・各2両セット
・税抜き定価…1,800円
・バリエーション…タキ1900三菱鉱業セメント(2両入) (品番8040)
タキ1900日立セメント(2両入) (品番8040-1)
タキ1900日本セメント(2両入) (品番8040-8) ※2018年1月30日発売
上部の大きなランボードが目立つタキ1900です。特に隣りの車両へ渡れるツノの様なランボードは特徴的です。三菱鉱業セメントと日立セメントの2社のカラーリングがあります。造形は同じでそれぞれ2両セットです。
【追記】…2018年1月30日に日本セメント仕様が追加発売されました。
2、パッケージ
ボギー貨車標準のプラケース(長)401です。
・ロットナンバー
三菱(8040) …008-0403LOT:3311012(2013年製)
日立(8040-1)…008-0449LOT:3311012(2013年製)
日本(8040-8)…008-0702LOT:3811900(2018年製)
3、パーツ交換
標準のカプラーは勿論アーノルドカプラーで、車間は約9mmです。
別売のKATO製車間短縮ナックルカプラー(28-187)とナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)に交換しました。
かもめナックルは2mmセットバックしたイレギュラーな装着法なので車間はアーノルドの半分の約4mmになっています。
上部のツノ状のランボードは1mmくらいの間隔ですがR282でもギリギリ接触しません。
4、レビュー
全景です。ボギーのタンク車にしては短めの全長(約68mm、カプラー除く)です。
ガソリン用のタンク車とは一味違う全体的なメカメカしさがGood!
(カプラーと車輪は前述の通り、交換済みです。)
三菱鉱業セメント(8040)と日立セメント(8040-1)のロゴです。大変シャープな印刷がされています。
社名が、三菱は溶接ラインの下、日立は上に表記されているのが面白いです。
(画像クリックで拡大モード)
【追記】2018年1月に追加発売された日本セメント(8040-8)のロゴです。同じく精密です。
(画像クリックで拡大モード)
反対側には「セメント専用」と形式の表記があります。
形式は全長12m以下を示す、「コタキ」となっています。
【追記】形状的には3車種とも同じで、表記類・会社ロゴの違いのみです。
ハシゴ、タンク本体の溶接ライン、下側の
補強板、台枠、床下機器等、大変精密です。
タンク中央へ向かって下が下がっているラインがホッパー車みたいで面白いです。
下部からセメントを出す為でしょうか。
タキ1900のハイライト、上部の大きなランボードです。
手スリは細く、ランボードには滑り止めのモールドがあります。
3つあるハッチも真ん中と両側で形状が違います。
タキ1900の特徴であるツノ状のランボードです。こちらも滑り止めのモールドがあり大変精緻です。
車間短縮カプラーに交換するとここまで間が縮まります。R282はクリアできます。
手ブレーキ側のデッキです。滑り止めの表現までされています。
もう片側のデッキです。
台車もGoodなディテールです。
【追記】今回の製品(8040-8)から台車のスナップ部分の形状が変わっています。
左が従来品8040/8040-1(2013年製)、右が今回の8040-8(2018年製)です。
中心の開口部が広くなっていて、脱着が楽になった気がします。今後発売される台車はこのタイプになるのでしょうか。
【追記】車体側の凸部は両者共に同じ形状の様です。試しに8040と8040-8の台車をそれぞれ逆にはめ換えてみましたが特に問題はない様でした。
5、評価★★★★★
仕上げはいつものKATOクオリティで、精密で素晴らしい出来です。★5つです。
上から見る事の多いNゲージでは、特徴的な大型のランボードと長い手スリが良いアクセントになります。
実車(三菱・日立)の運用区間が限定的なので当初は購入をためらいましたが、他のガソリン用タンク車(タキ3000等)とは又違う凝縮された精密感が魅力で今ではお気に入りのタンク車です。
実車の運用に拘らず色々な編成を組んでいます。
ちょっとマイナーかもしれませんが、見ていて楽しい編成です。こうした車種をもっと発売して欲しいですね。全長わずか68mmの車両をかなりupで撮影しても破綻が無いのはすごいです。
【追記】
タキ1900は様々なセメント会社のバリエーションがありますから、未発表の品番8040-2~7にも期待しています。今後のバリエーションでは、カラーリング(会社ロゴ)の変更だけでなく、会社ごとのデッキ・手すりの形状の違い等も再現してもらえると更に楽しみが増えますね。
(一番奥はポポンデッタ・河合のタキ1900(明星・秩父セメント)です)
蛇足ですが、KATOのHPの商品写真はちょっと画質が悪いですね。ただ横から撮っているだけで製品の魅力を伝えるアングルも少ない気がします。客車セットに至っては8両セットのうち2両くらいしか写っていない場合もあるし(笑)。もっと高画質、多アングルにして欲しいですネ。
2017年6月記載/9月追記/2018年2月追記
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