~始めてのNゲージ固定レイアウト~
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■ポポンデッタ製ボギー貨車をKATO製カプラーへ交換
当区牽引車のKATOナックルカプラー化に伴い、ポポンデッタ製ボギー貨車のアーノルドカプラーをKATO製車間短縮ナックルカプラー(28-187) 、ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)、EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)へ交換してみました。(画像クリックで拡大・PC環境を推奨)
※この記事はポポンデッタ扱いの旧河合製品に対する記載です。東邦亜鉛(安中貨物)、ホキ1000等ポポンデッタ独自の設計生産のボギー貨車については不明です。
1、ポポンデッタ製ホギー貨車のカプラーポケット
台車はプラスネジで本体に留っています。
カプラーポケットは2ヵ所のツメで留っています。
ポケットの側面を中心側に押しながら外します。
(KATO2軸貨車と同じ方法です。)
外してみました。中にはスプリングが入っています。
外し方ですが、当初はツメを外す為にピンセットでツメの頭を押して外そうとしました。
プラの材質が柔らかいので、この方法だとツメの頭がボロボロに崩れてきます。以下の写真でツメがボロボロなのはこの間違った方法で外した為です。
正しい外し方は、カプラーポケットの側面を押して外します。
2、車間短縮ナックルカプラーの取り付け
車間短縮ナックルカプラー(28-187)をはめてみました。
スプリングは元から付属していたホキ10000の物です。
カプラーの首振りは、前後には多少動きますが、
左右はほとんど動きません。
カプラーの首部分とカプラーポケットの穴がほぼぴったりです。
TOMIXクリーニングカーのカプラー交換の経験から、
このままでもイケそうな気がしましたが、念の為、カプラーがはまる口の左右を少し削り、広げました。(左右約0.5mmづつ)
柔らかいプラなのでデザインナイフで簡単に削れます。左が無加工、右が削ったカプラーポケットです。
※追記
その後、削り加工無しのカプラーポケットで試運転した所、特に運転に問題ありませんでした。以後購入のホキは無加工のカプラーポケットに車間短縮カプラーをはめるだけにしています。
車間短縮カプラー(28-187)をはめてみました。
カプラー自体は無加工で付けています。
今度は左右の首振りもする様になりました。
ちなみに下のカプラーのスプリングはKATO製です。
ホキ10000のオリジナルのスプリングを飛ばしてしまったので代用しましたが、問題ない様です。
(スプリングは飛ばさない様気をつけましょう(笑)。)
カプラーポケットを台車に戻します。
スタンダードゲージで高さチェックです。
OKの様です。
車体に取り付けました。良いカンジです。
3、ナハフ11かもめナックルカプラーの取り付け
次にKATO製ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)、10個入り税別600円を試してみます。
(以下かもめナックルと呼称します。)
カプラーポケットにはめてみます。
先程の車間短縮カプラーに比べるとかなり突き出します。かもめナックルに付属するフタは使用しません。
取りあえず台車にはめ、車体に付けました。
やはりシャンクの長さが気になります。
そこでかもめナックルをカプラーポケットに前後逆さに付けてみます。
左が車間短縮カプラーの正規の向き、右がかもめナックルの逆向きです。
カプラーを前後逆向きに付けるため、カプラーポケットのお尻の部分を切り落としています。(矢印)
かもめナックルにはナックルシャンクとリップシャンクを留めるピンが必要ですが、このカプラーポケットにはピンがないのでつま楊枝で代用します。
つま楊枝を刺し、前後の不要部分を切り落とします。
カプラー本体には加工は必要ありません。
カプラーポケットに入れてみました。
車間短縮カプラーと同等の突き出し量になりました。
カプラーポケットの向きが車間短縮カプラーとかもめナックルで前後逆向きになっています。
尚、かもめナックルにはスプリングは使用しませんでした。
台車に付けましたがここで問題発生です。
カプラーポケットを前後逆さに付けた為、ポケットのお尻が車軸とビミョーに接触し(矢印)、車輪の転がりが悪くなりました。
そこでカプラーポケットのお尻と角を金属ヤスリで削りました。
左は半分まで削ったところ、右が完成品です。
削り過ぎるとカプラーをはさむ部分が取れてしまうので注意します。
台車に付けてスタンダードゲージでチェックです。
若干低い様ですがOKとします。
勿論、車輪の転がりもスムースになりました。
4、EF66前期形ナックルカプラーへ交換【追記】
かもめナックルはカプラーポケットの加工にちょっと手間が掛かるので、EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)も試してみました。(以下EF66前期と呼称)
10個入り、税別定価400円でかもめナックルより安価です。又、カプラーポケットは加工しないので、後々アーノルドに戻す事も出来ます。
まず爪楊枝をEF66前期の穴に通し、ナックルシャンクとリップシャンクを固定します。
飛び出た爪楊枝の先端をcutします。爪楊枝の長い側を持って次の工程を行うと工作が楽です。
カプラーのお尻の2つの角を45度にcutします。
左が未加工のEF66前期、右が加工済みです。cutしたら爪楊枝の不要部分を切り落とします。穴に残った爪楊枝はピンの代用としてそのままにします。
カプラーを側面から見ます。
EF66前期は低いので、カプラーの根元上面を削ります。
加工前ではお尻に段差がありますが、この段差を柄とツライチになるまで削り、その分、上へ持ち上げます。
加工の終わったEF66前期とカプラーポケット、数ミリ角に切り出した台所用スポンジです。
カプラーポケットは加工無しです。
スポンジをカプラーの下に敷き、カプラーを上側に持ち上げます。横から見えるスポンジは黒マジックで塗ります。
車間短縮カプラーと比較してみました。
カプラーポケットからの突出量は、車間短縮カプラー約4.2mm、EF66前期が約4.5mmです。(定規で目測)
台車に付けて完成です。(台車はホキ9800の物)
スタンダードゲージでチェックします。
若干低いですが試走行※の結果、自然開放しないのでOKとします。
※R282の4%勾配含む
(追記ここまで)
5、完成
標準のアーノルドカプラーでは12mmの車間がありました。
車間短縮カプラー同士により、5mmまで縮まりました。
尚、ホキ10000は手動ブレーキ側同士を連結するそうなのでそうしてみました。
試運転しましたが、R282の4%勾配、4番ポイントのS字等、特に問題はありませんでした。
6、まとめ
今回初めてポポンデッタ(旧河合)を購入しましたが、カプラーポケットの正しい取り外し方が判らず、ツメの部分をボロボロにしてしまいました。(矢印部分)
NG…ピンセット等でツメを押して外す。
Good…カプラーポケットの側面を強く押し、ツメを外す。
、、、なので同じ失敗をしないで下さい。
尚、カプラーポケットは品番1103, カプラーポケットN (10個入り) として別売もされている様です。
■車間短縮ナックルカプラー(28-187)への交換
カプラー交換自体は簡単で、カプラー本体は無加工、カプラーポケットの加工もちょっと口を切り広げる だけなので 私の様な初心者にも出来ました。
※追記…カプラーポケットは無加工でもOKなのは上記に示した通りです。
車間短縮カプラーの効果は大きく、実感的な車間になります。運転にも支障ありませんでした。
■ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)への交換
車間短縮カプラーと同等に車間を縮められますが、カプラーポケットの加工がちょっと面倒です。
ただレール上で突き当て連結できるのが車間短縮カプラーには無いメリットです。
当区ではホキ10000、5両を固定編成として中間は車間短縮カプラー、端のカプラーのみかもめナックルにして他の車両と自動連結できる様にしました。
■EF66前期形ナックルカプラーへ交換(Z01-0224) 【追記】
カプラーの突出量は車間短縮カプラーとほぼ同じですが、カプラーの加工が必要です。ただ加工はかもめナックルより簡単です。又、カプラーポケットは加工しないので後々アーノルドに戻す事も出来ます。車間短縮カプラーと突き当て連結が出来きるので、片側を車間短縮カプラー、もう片側をEF66前期にすると、車間の短縮と突き当て連結が両立出来ます。当区ではこれを標準としています。
※改造は自己責任でお願い致します。
今回初めてポポンデッタ製(旧河合)の貨車を購入しましたが、ホキ10000は全体のプロポーション・ディテールともに良い製品です。ただ車輪の転がりがちょっと悪く、台車の組み付け精度も悪いですね。
(他の方も言っているので個体の問題では無い様です。)
2017年6月記載/2018年10月追記
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