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■SHOPねこまた 国鉄コンテナC10形/C11形【レビュー】
SHOPねこまたから発売された、Nゲージ用コンテナ「こんてにゃあ国鉄コンテナC10形/同C11形」のレビューです。(PCでの閲覧を推奨。画像クリックで拡大します。)

1、製品概要
・品名…こんてにゃあ国鉄コンテナC10形式/同C11形式
・セット内容…コンテナ5個入り(ユーザー組立て)
・税抜き定価…1,500円
・バリエーション…
国鉄コンテナC10形(発売中)、国鉄コンテナC11形(発売中)
国鉄冷蔵コンテナR10形(企画中)、国鉄冷蔵コンテナR13形(企画中)
・メーカーHP
・発売日…2022年12月10日
「こんてにゃあ」というシリーズ名がちょっとオモチャぽいですが、れっきとしたNゲージ用1/150スケールの国鉄10ftコンテナC10形と同C11形です。スナップ式のユーザー組立て品で、表記類は印刷済みです。個体番号は付属のステッカーから切り出して、貼り付けます。
2種類から選択できる屋根(天板)、コンテナヤードでの2段縦積み用のパーツ、TOMIXの4個積みコキを5個積みにする為のパーツ、3色の退色表現等々、特徴のある製品です。
・固定積載可能な車両
KATOコキ50000系、TOMIXコキ5500、コキ10000系、マイクロエース コキ10000系
※KATOコキ5500、チキ5500はツメに固定出来ませんが積載は可。
2、パッケージ

コンテナを模したパッケージになっていて、楽しいデザインです。
C10、C11それぞれのイラストが描かれています。
3、内容物

製品は、取扱説明書、形式・個体番号のステッカー、コンテナ5個分のプラパーツから成ります。
パーツはランナーが5段組みになっています。パーツ同士の接触を防ぐ工夫だそうです。

1つのランナーに、妻板x2、側板x2、屋根x2、コンテナ連結パーツx1が成形されています。
一見成形色のままかと思いましたが、塗装されています。表記類は印刷済みです。
C10形は、平屋根かプレス屋根か選択出来ます。

C11形には、突起がある屋根が同梱されていて、コンテナヤードで2段に縦積みされているシーンを再現する時に便利です。C10形にも使用できます。

裏側です。接着剤不要のスナップ式(はめ込め式)なので、複雑な形状をしています。
4、組立て

ランナーからパーツを切り出しました。
ニッパーで切断し、デザインナイフと金属ヤスリでバリ取りをします。
脚部にバリが残っていると、コンテナがコキに上手く嵌りません。

屋根のバリ取りは注意が必要です。
側面の突起5カ所はモールドなので間違って切除しないよう、充分注意しましょう。【青矢印】
(取扱説明書にも注意喚起の記載がありまます。)
逆に屋根裏面の3ヶ所のバリは丁寧に切除しないと、天板と側板・妻板の間にスキマが出来てしまいます。【赤矢印】

パチパチとパーツをはめていくだけで、簡単に組み上がります。
C10形は、扉の無い妻板の右側と側板に若干の段差が出来ます。5 個中5個とも段差があったので、金型の問題かと思います。尚、C11形は大丈夫でした。
(画像クリックで拡大)

そのまま屋根をはめると、 妻板と屋根の間にスキマが出来ます。
側板のJNRのマークの上あたり(黄色〇)を金属ヤスリで少し削り、段差を無くします。

左が削り修正な し、右が削り修正ありです。スキマが無くなりました。

妻板をはめる際には側板の蝶番の有る無しがありますので、取説を良く読みましょう。
ダボがフールプルーフではないので、違う妻板でもはまってしまいます。
屋根はフールプルーフなので逆にははまりません。

C10形の形式・個別番号のステッカーです。
プレス屋根の番号には「P」の記載があります。

C11形のステッカーには、標準タイプ35種類、新表記タイプ10種類の個体番号が印刷れています。新表記タイプは小さい上、コンテナ1個に4枚貼るので老眼泣かせです(笑)。
C10、C11それぞれ、取説より詳細な貼付位置の説明がメーカーHP(コチラ)にありますので、一読してから作業に入りましょう。
特にC11は、桁の数、ハイフンの有無によって位置が違うので注意します。

ステッカーを貼る位置を割り出す為に、マスキングテープを貼ります。
下から4mmの指示なので4mm巾のマスキングテー プを貼り、テープの上辺にステッカーを合わせます。テープを貼る事で水平出しもでき、一石二鳥です。
端から凸部、凹部と順番に爪楊枝で押さえると良いでしょう。特に凹部はしっかり密着させます。
5、完成

完成しました。表記類の印刷はとても精密でキレイです。
C10形は、平屋根かプレス屋根か選択できます。組んだ後でも屋根だけ嵌めかえる事が出来ます。

C11形は、標準タイプ3個と新表記タイプ2個となっています。

形式・個別番号のステッカーは反射させると少し目立ちますが、コキに積んでしまえばそれ程は目立ちません。
この製品の良い点の一つに色味の変化があります。
実物では「黄緑6号」が経年劣化や汚れ等により、鮮やかな緑からくすんだ緑まで、様々な色味がありましたが、 この退色表現が3色でなされています。


C10形は、(鮮やか)、(くすみ)、(暗め)の3個と、残り2個はランダムになります。
ちなみに入手した製品のランダム分は、(くすみ)と(暗め)でした。

C11形は、標準タイプが(鮮やか)、(くすみ)、(暗め)の3色、新表記タイプが(鮮やか)、(くすみ)の2色で成形・塗装されています。コキに乗せた時にとても実感的になります。
6、積載
-1、通常の積載
KATOコキ50000、TOMIXコキ5500/コキ10000/コム1、マイクロエース コキ10000には車両の緊締装置(ツメ)に嵌めるだけで、パチッと固定されます。(※各コキフも含む。TOMIXコキ50000は所有していないので確認していませんが、OKと思われます。)
個体によっては外す時に少しキツイですが、コンテナを回す様にすると外し易いです。



-2、4個積みコキに5個積載(TOMIX)

TOMIXコキ5500、コキ10000は4個積みのモデルですが、コンテナ連結パーツを使う事で簡単に5個積みに出来ます。

連結パーツは取り外し自由ですが、ちょっとキツメだったので、ツメ(2ヶ所)の片側の山をニッパーで切って、ユルメにしました。切った側にマーカーで印を付け、外す時は印側を持ち上げて外します。
この加工で精密ドライバーなしで簡単に取り外し出来る様になりました。
真ん中のコンテナ3を左右のコンテナ2、4に連結する事で5個積みが出来ます。この連結パーツのアイデアは3rdパーティーならではのもので、正に目から鱗です(笑)。
両側1、2、4、5の4個は、それぞれコキのツメ (矢印)に固定されます。

5個積みにしても連結パーツは見えません。

両端のコンテナは車体の緊締装置(ツメ)で固定するので、5個積みで空荷のある「歯抜け」の状態にする事もできます。ただし真ん中に1個のみの固定はできません。
尚、空荷がある場合は荷の偏りを防ぐ為、左右対称に積みます。(詳細はコチラ)

3個積みのTOMIXコキフ10000は4個積みに出来ます。


TOMIX4個積みコキに様々な積み方が出来るのは、ツメが嵌る箇所が沢山ある為です。
他社のコンテナは中央に片側1ヶ所のみですが、この製品は中央3ヶ所、両端2ヶ所にツメが嵌ります(矢印)。このアイデアも秀逸です。
-3、液状粘着剤で積載
KATOコキ5500、チキ5000/5500は、車体側の緊締装置(ツメ)の巾が狭い為、この製品をパチッとはめる事は出来ません。(ツメが掛からない)
しかしながら、載せる事自体は出来るので、液状粘着剤(BBX)をコンテナの脚に塗る事で、積載できます。
車体を逆さにしても外れません。勿論、何回でも脱着可能です。
粘着剤での積載についてはコチラの記事(■【初心者向け】KATOコキ10000のコンテナ載せ替え)に詳細があります。

7、評価★★★★★

ディテール、印刷も 精密で、KATOやTOMIX、マイクロエースのコンテナと並べても全く遜色ありません。価格も安価で組み立ても簡単です。「黄緑6号」の色味も絶妙に3色変えて有り、とても実感的です。
TOMIXの4個積みコキに5個、3個積みコキフに4個積める連結パーツのアイデアも秀逸で言う事ありません。
