~始めてのNゲージ固定レイアウト~
Nゲージ初心者の為のサイトです。蒸気機関区メインの固定レイアウトの完成を目指しています。
■【初心者向け】KATOコキ10000のコンテナ載せ替え
KATOコキ10000の5個一体のコンテナを外し、独立したコンテナに積み替え、交換可能にしてみます。
車両の加工は一切無い方法としました。
(PCでの閲覧を推奨。画像クリックで拡大します。)
1、製品
KATOコキ10000系(8002, 8003)は、50年以上前の設計・発売ですが、未だに再生産が続けられている超ロングセラーです。(最新ロットは2019年6月)
この製品の特長は何といってもコンテナ5個が一体成型となっている点で、その為大変安価(税別定価700円)です。ですが、さすがにTOMIXやMICRO ACEの独立したコンテナが載っているコキ10000と繋げると違和感があります。そこで、独立したコンテナを載せ替え可能な仕様にしてみました。
※画像のR10冷蔵コンテナ(802-1A)は廃版。現行品は黄緑6号の6000形コンテナを積載。
2、分解
コンテナはツメ4ヶ所(矢印)で止まっているだけです。ツメのあるコンテナ側面を車体内側へ軽く押すと簡単に外せます。
内部には大きなウェイト(9g)があり、車体側にはフレームやパイピング、緊締装置等のディテールは一切ありません。ウェイト用のピンが2本立っているだけです。
(コキフ10000も同様で、車体・ウェイトは同じパーツです。車掌室も外れます。)
コンテナの位置を考えながら、小さいウェイトをソフト粘着剤で貼り付けます。
たまたま手元にあったタミヤのマルチセッティングウェイト(15343)の2gがジャストフィットです。
真ん中のウェイトは穴とピンの位置までピッタリ合います(笑)。
3個(合計6g)貼り付けました。
オリジナルのウェイト(9g)と一体型コンテナ(5.5g)、合計14.5gを外したので、新たなウェイト(6g)とコンテナ5個(8.5g)、合計14.5gを積み、同じ総重量としました。(そこまで厳密に合わせる必要はないでしょうが…)
この後、ウェイト側面をマーカーで黒く塗り、目立たなくしました。
(釣り具用の板オモリも安価で良いです。ウェイト設置場所としては床下という方法もあります。)
3、工作
バラのコンテナはKATOの通風と5000形、6000形を使います。
通風コンテナは底面があるので、ピンがある2ヶ所(矢印)には置けないのでこの様な配置にしました。
勿論、ピンを切除すればどこにでも置けますが、今回は無加工とします。
コンテナは他メーカーの物でも可です。
2本のピンを切除して、底面のある通風を5個積みする場合は、ウェイトをコンテナ内に入れます。
これまたタミヤのマルチセッティングウェイト(1.5g)がピッタリ(笑)。中央の溝がまるで専用ウェイトかの様に嵌ります。接着等は不要です。
通風は2ピース構成でそれ自体重い(2g)ので、ウェイトは約4g有れば充分でしょう。
コンテナを車両に設置します。
コンテナの間隔は、オリジナルの0.9mmと同じにします。
0.3mmのプラ板を3枚重ね、厚さ0.9mmの治具を作り、キレイに等間隔になる様にしました。
4、完成
車体床のディテールがないので、5個満載としました。やはり独立したコンテナにすると見栄えが違います。700円の車両には見えません(笑)。
粘着剤の仮止めでも、車体を逆さにしてもコンテナは落ちません。勿論、走行中に外れる事もありません。
5、まとめ
5個一体型のコンテナを積み替えるだけで、TOMIXやMICRO ACEのコキ10000と繋げてもそれほど遜色がなくなりました。余ったコンテナも再利用出来ますし、一石二鳥です。
異なったコンテナを積むと編成に変化がついて良いですね。
KATO製コンテナをTOMIXのT10形と香港TOMY/河合の冷蔵コンテナに載せ替えてみました。
コンテナの固定に、脱着の出来るソフト粘着剤や液状粘着剤を使う事で、車両にツメ(緊締装置)の無いKATOコキ10000でも、コンテナの載せ替えを楽しむ事が出来ます。便利なアイテムがあるものですね。
これらの粘着剤は模型への使用を考慮されているので、プラや塗装を侵さないと思われます。
車両、コンテナ、ウェイト、全て原状復帰が出来ますから、気軽に試せます。
※液状粘着剤は取扱説明書をよく読みましょう。
5個積みのコキ10000系は、MICRO ACE(A1491)がありますが再販もなく、入手性が良いのはKATOだけです。コキフ10000(8003)と同じ車体を使っているので、手すり部がちょっとアレですが(笑)、編成に組んで走らせてしまえばワカリマセン。いずれリニューアルされるでしょうが、ちょっとした工夫でまだまだ現役として使えます。
…とここまで書いて、ある事に気付いてしまいました。
6000形コンテナは当初、淡緑3号でしたが、1964年以降は黄緑6号に塗り替えられました。
一方、コキ10000の登場は1966年です。という事は画像の様に淡緑3号の6000形がコキ10000に搭載された事はあったのか、無かったのか?
まぁ、国鉄時代の事ですから、全部の6000形を塗り替えるのに2年掛かったかもしれませんし、中にはヤードの端っこに塗り忘れられたコンテナがあったかもしれません(笑)。
、、、という事で、細かい事はキニシナイ。この記事の主旨には色は関係ないのでツッコまないで下さいませ(笑)。
【関連記事】
■KATO車間短縮ナックルカプラー(28-187)【レビュー】
■KATOマグネティックナックルカプラー 短(28-255)【初心者向けレビュー】
■KATOボギー貨車の車間短縮と自動連結の両立
【メーカーサイト】
・KATOコキ10000
・コクヨひっつき虫
・セメダインBBX
【関連外部サイト】
・国鉄コンテナ(実物)
・コキ10000/コキフ10000(Nゲージ)
2021年3月記載
メールアドレスは公開されません。ニックネームは公開されます。