~始めてのNゲージ固定レイアウト~
Nゲージ初心者の為のサイトです。蒸気機関区メインの固定レイアウトの完成を目指しています。
■KATO スハ32系【詳細レビュー】
スハ32系客車、単品3種類の2018年2月新発売※がアナウンスされましたが、手元にあるスハ32系中央本線普通列車7両セット(10-1320)に含まれるスハ32系で一足早くレビューしてみます。
来年発売の単品スハ32系の購入を検討している方の参考になれば幸いです。
※当初1月発売でしたが、「E001形 TRANSUITE 四季島」生産数増加のあおりで2月に延期されました。
1、製品概要
「昭和7年(1932)製から採用された丸屋根の客車で、スハ32と緩急室付のスハフ32、TR40台車を装備したスハ33の3両をそれぞれ単品で発売いたします。スハ32系特有の狭幅の側窓、車体裾とウインドシル・ヘッダーのリベットを細密に再現。狭幅の窓が整然と並ぶスマートで優美な雰囲気を余すことなく再現。」
※メーカーHPより一部抜粋
・バリエーション…スハ32(5256)単品 税別定価1,800円
スハフ32(5257)単品 税別定価2,200円
スハ33(5258)単品 税別定価1,800円
スハ32系中央本線普通列車 7両セット(10-1320) 14,500円(2016年発売/2019年再生産)
来年発売予定のC57 1次形(2024)のお供として単品新発売が発表されたスハ32系、3車種です。
中間車のスハ32と緩急車のスハフ32、TR40台車を装備したスハ33の3車種となります。他形式の旧型客車や荷物・郵便車等と組み合わせて古き良き時代の客レが再現できます。C57は勿論のこと、C59、D51、DLやデッキ付ELにも良く似合います。
2、レビュー
2-1)スハ32
スハ32系中央本線普通列車7両セットからまずはスハ32です。単品は品番5256として発売されます。
(カプラーは別売のKATOカプラーN JPAに交換済み、単品はアーノルドカプラー標準。)
非公式側です。スハ32の特徴、ずらりと並んだ縦長窓がいかにも旧客です。
狭い窓が整然と並んだ側面は別売のLED室内灯(11-213/11-214)を組み込むと、一段と雰囲気が上がります。
(LED室内灯のレビューは【コチラ】)
幅広窓のオハフ33(左側)と比べるとその差は歴然です。幅広窓の旧客と組み合わせると編成に変化が出て楽しいです。
旧客ならではリベットも精緻に再現しています。
車体裾と窓の上下、ドア周りに精密に打たれた様子が程よいモールドで表現されています。
こうしたディテールの処理はKATOは本当に上手いですね。
(画像クリックで拡大モードになります。)
整然と並んだリベットはスハ32の見所の一つです。(画像クリックでポップアップ)
セット品の車番はスハ32 186/188ですが、単品は329の様です。
妻面です。旧客らしい折妻です。
屋根は妻面に向かって絞られています。
ベンチレーターは別パーツで表現されています。恐らく単品でも踏襲されるでしょう。
床下器具です。
精密なモールドが施されています。
車体裏もいつものKATOクオリティです。
2-2)スハフ32
同じく中央本線普通列車7両セットからスハフ32です。(単品はアーノルドカプラー付き。)
単品は品番5257として発売されます。緩急室側です。
反対側です。スハ32と同じく巾狭の窓が整然と並んでいます。リベットのモールドもやり過ぎず、控え目過ぎず、ちょうど良い表現です。
セット品のスハフ32は車番283ですが、単品は321の様です。
緩急室側妻面です。折妻が旧客ならではです。ハシゴは別パーツで再現されています。テールライトのレンズも別部品として入っています。単品は勿論、テールライトが標準で点灯します。(緩急室側のみ、on/offスイッチ付)
スハ32と同じくTR23台車です。
床下器具です。スハ32と同じ形状です。
セット品のスハフ32にはテールライトのライトユニットは入っていません。
ただASSYパーツのライトユニットを後付け出来るスペースはあります。※
単品発売を見越していたのでしょうか。(単品はテールライト標準装備。)
※別売のスハフ42ライトユニット(5134-1G)、ライトユニット集電シュー(Z06-1120)、スイッチ板(Z04-5547)を組み入れる事で点灯化出来ます。
2-3)スハ33
スハ33は中央本線普通列車7両セットには含まれません。そこで、セットのスハ32のTR23台車をTR40台車に交換し、「スハ33風」をでっち上げます(笑)。TR40はスハ44系特急「つばめ」7両基本セット(10-534)のスロ60から拝借しました。
非公式側です。
ただしスハ33のTR40台車はほぼ同じ形状のTR47の流用となるようです。
【ソースは9月19日のKATOセールスミーティング】
※追記
こちらのサイトによるとTR40Bは2連バネなので問題ないそうです。
と言う事は、つばめセットのスロ60の台車もTR47だった(?)という事の様です(笑)。
確かによく見ると板バネが2列に見えます。私はあまりこだわりませんが。。。
(TR40は板バネが4列です。Wikipedia)
2-4)マヌ34
ついでなので、中央本線普通列車7両セット(10-1320)の他形式も簡単にレビューします。1台目はこのセット最大の目玉、暖房車マヌ34です。ネットオークションではかなりの高値で取引きされています。
まずは水槽側と言うか公式側です。(カプラーは別売の車間短縮ナックルカプラー28-187に交換済み)
水槽側にボイラー(2120形蒸機)があるのでそちら側に煙突が付いています。
石炭槽・機関室側です。こんな車両が新宿に入線していたなんて信じられませんね。
勿論、石炭が積まれています。
2-5)スユニ61
単品で出して欲しいスユニ61※。郵便荷物車らしいサイドビューが魅力的です。別売のテールライトユニット※※を追加する事でテール点灯化する事が出来ます。
※追記…2019年3月に単品(5242)として発売予定になりました。
※※スハフ42ライトユニット(5134-1G)、ライトユニット集電シュー(Z06-1120)、スイッチ板(Z04-5547)
2-6)マニ60
マニ60は様々な客車セットに入っているのでメジャーな荷物車です。単品(5220)としても発売されていますがメーカー在庫切れ※の様です。又、品番5020,5020-1もありますが絶版(?)の様です。
※追記…2018年4月の再生産がアナウンスされました。
2-7)オハフ33
セット品のオハフ33戦後型です。セット品の中で唯一、ベンチレーターが一体型となっています。単品は一般形と戦後形が発売済みです。一般形は11月に再生産があるので入手性は良いです。テールライト点灯仕様(on/offスイッチ付き)で、折妻が旧客らしさを際立たせています。
3、評価★★★★★
■
あくまでスハ32系中央本線普通列車7両セット(10-1320)のレビューとなりますが、32系の雰囲気は判るかと思います。KATOの旧型客車はプロポーション、ディテール共に良く、又車輪の転がりも大変良いので安心して購入できます。
唯一の危惧は年々価格がupする事でしょうか。以前は中間車税別1,400円、緩急車1,700円程度でしたが、今や1,800円と2,200円。。。客車はある程度の数が要るのでオサイフに厳しいです(笑)。スポーク車輪(11-609)や室内灯(11-213)を入れると1両3,000円以上です。(あぁ~、計算しなければ良かった(笑)。)
価格upで★マイナス0.5の4.5とします。
TOMIXのC57 135号機(2003)に牽かせてみました。C57 1次形に良く似合います。来年のKATO製C57が楽しみですネ。
ここでいつもの文句です(笑)。折角、単品新発売するのですから、発売後は各形式1両づつの画像をHPに上げて下さ~い。
・メールアドレスは公開されません。ニックネームは公開されます。