~始めてのNゲージ固定レイアウト~
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■ポポンデッタ ホキ8500【カプラー交換/レビュー/KATO比較】
ポポンデッタ製ホキ8500(7068,7069)のカプラー交換/レビューと、KATO製ホキ2500(8055)との比較です。
1、製品概要
・セット内容…1両
・税抜き定価…1,580円
・バリエーション…7068 ホキ8500三菱鉱業セメント
7069 ホキ8500三菱マテリアル
・メーカー発表PDF
1967年から製造され、九州地区で活躍した石灰石輸送用の35t積みホッパー車です。
後期型がモデル化されています。旧社名の三菱鉱業セメントと新社名の三菱マテリアルの2種類のカラーリングがあります。積載物(石灰石)の付属品はありません。
旧河合が2008年に発売したモデルをポポンデッタが2013年に再生産しました。
プラケースに紙インサートとウレタン、
更にクッション材※が入っています。
※ブレーキハンドル破損防止対策品のみ
3、カプラー交換
標準のアーノルドカプラーをKATO製車間短縮ナックルカプラー(28-187)とナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)へ交換しました。固定編成側は車間短縮ナックル(自動連結不可)、非固定側はかもめナックルとし、自動連結できる様にしています。
車間短縮ナックルカプラーは、カプラーとカプラーポケット共に無加工でポン付け出来ます。
詳細は【コチラ】をご覧下さい。
スタンダードゲージで高さチェック。OKです。
ナハフ11かもめナックルカプラーの取り付けは、カプラーポケットのお尻側をcutし開口します。かもめナックルをcutした側から出します。こうする事で台車にカプラーポケットを前後逆さまに取り付けられ、車間を縮める事が出来ます。(車間短縮カプラーのポケットと逆向きになっているのに注目。)
詳細は【コチラ】をご覧下さい。
こちらも高さOKです。
完成です。
車間短縮ナックルカプラーとかもめナックルカプラーで、カプラーの突き出し量がほぼ同じになりました。
4、レビュー
全景です。
全長約64mm(ステップ込み・カプラー除く)のホッパー車です。
カプラーはKATO製カプラーに交換済みです。
全体は程良いつや消し黒で、ホキの雰囲気に合っています。
黒い車体に赤い三菱ロゴが映えます。
ホッパー内部も補強材やスロープ面が表現されています。
ただし積載物(石灰石)のパーツはありません。
(旧河合製には石灰石を模したバラストが付属していた様です。)
KATOホキ2500(8055)の石灰石パーツを無理やり載せてみましたが、タテヨコともに若干大きいです。
いずれにしても補強材が2本渡っているので載せるにはかなりの改造が必要です。
側面扉の補強リブや蝶番が精密に再現されています。
立体的な側面です。
三菱鉱業セメント(7068)と三菱マテリアル(7069)のロゴです。
実車通り鉄板にロゴが塗装され、その鉄板が車体に取り付けられている状態が正確に再現されています。
荷重や常備駅(石原町駅)の印刷も精密です。
又、ブレーキハンドル下のステップの斜めのステーがちゃんと再現されていて精緻です。
(画像クリックで拡大モードなります。)
三菱鉱業セメントの車番はホキ8502・8507・8508、三菱マテリアルの車番はホキ8500・8501・8503がある様です。
裏面です。
台車はネジ留めです。
床下器具はあっさりしています。
妻面です。
ブレーキハンドルが付いているピンは大変折れやすいので取扱いには注意が必要です。
うっかり引っ掛けるとポキッと折れてしまいます。
反対側の妻面です。
側面扉の開閉装置のモールドがありますがちょっと甘いです。
ブレーキハンドルの下にはゼブラ警戒色で囲まれた「架線注意」が細密タンポ印刷で再現されています。
車両端にあるステップはモールドではなく、
ちゃんとコの字形の真鍮パーツで表現されており、大変精緻です。
台車周りです。黒染め車輪になっています。
車輪の転がりはKATOほどではありませんが合格点です。
荷降ろしの時、石灰石が入らない様に台車のバネ部に付けられたカバーもちゃんと表現されています。
台車横のステップの白の色差しも良いです。
異形式ですが類似形式という事でKATOホキ2500(8055)と並べてみました。ホキ8500は若干腰高感があります。
もっともNゲージは真横から見る機会はあまりないのでちょっと上からみれば(右側画像)、ほぼ判りません(笑)。
KATOの方が全体にシャープな印象がありますが、上部ステップはモールド表現です。
一方ポポンデッタはステップが別パーツでしっかり表現されています。メーカーのこだわる部分が違って面白いですね。
5、評価★★★★
全体のプロポーション、ディテールも良く、細かい表記の印刷も精緻です。つや消し黒の車体色もホキ8500のイメージに良く合っています。車輪の転がりは良く、同社のホキ10000とはえらい違いです(笑)。
手スリには真鍮パーツもおごられています。
ただ積載物(石灰石)の表現が無いのは寂しいですね。石灰石を積んだKATOホキと並べるとやはり空荷だとイマイチです。価格面ではKATOホキ2500は1両当り税別1,100円、こちらは税別1,580円。コスパはちょっと悪いです。
又、下記に詳細がありますが、ブレーキハンドルが破損しやすいのもマイナスです。
輸送中の衝撃で折れてしまうと言うのは、材質や形状に問題があるのでしょうか?取扱いには気を使います。次回再生産時には改善して欲しいものです。
★★★★4つとしました。
今回、KATO製タキ1900三菱鉱業セメント(8040)の相棒として購入しました。
違うメーカー同士ですが、三菱のロゴが入ったタキとホキが連なっているとGoodですね。実際にそんな編成があったかはシリマセンが(笑)、模型の楽しみ方の一つとしています。
旧河合製品を引き継ぎ、又新たに新製品を送り出してくれるポポンデッタには今後も期待しています。
■製品回収について
この製品は輸送中の衝撃により、ブレーキハンドルがウレタンに接触して破損しやすいそうです。今回の購入(通販)では破損品に当ってしまい交換してもらいました。ケースのウレタンの内側に更にクッション材が入っている対 策品でしたがハンドルは二つとも破損していました。
片側は首の皮一枚で繋がっていますが折れています。もう片方は完全に折れていました。
しかしながらちゃんとメーカー対応してくれるのでその点は安心出来ます。
詳細はコチラ【ポポンデッタ製品回収のお願い】をご覧下さい。
追記あり
2017年6月記載/9月追記