~始めてのNゲージ固定レイアウト~
Nゲージ初心者の為のサイトです。蒸気機関区メインの固定レイアウトの完成を目指しています。
■撮影用ミニレイアウト(ジオラマ)の製作【人生初!】
車両の撮影用にミニレイアウト(ジオラマ)を作ってみました。
(以下長文です。(^^ゞ)、人生初のレイアウト作りなのでどうか生温かい目でご覧になって下さい。)
1、動機は…
・運転用レイアウトは撮影ポイント、カメラアングルが限られる。
・運転用レイアウトは完成までにまだ相当な時間がかかる。
・運転用レイアウト製作の経験がないので、事前練習にちょうど良い。
等々です。
2、コンセプトは…
・機関区(非電化)のワンシーンの再現
・着せ替えレイアウト
(機関庫等のストラクチャを入替える事で、1つのレイアウトで色々なシーンを作れる。)
・モジュールレイアウト
(留置線x5線の延長用として運転用レイアウトと接続が可能。)
3、大きさ
手元にあった木製パネル(巾400x奥行325x高さ25mm)を土台にします。
(スチレンボードが既に1枚貼られています。)
レールやストラクチャを仮置きし、配置を検討します。
4、配置
画面上から複線間隔33mmで2線、49.5mm空けて33mmで5線。
つまり、上側2線は4番ポイントで分岐した複線用機関庫を設置できる様にしました。
レールは…
KATOユニトラックS64+アッシュピット線路 186+S60+S62=全長372mm x2線
KATOユニトラック S248+S124=全長372mm x5線
を使用しました。
5、工作
(1),嵩上げ
木製パネルにタミヤ スチレンボード5mm厚B4[70139]を両面テープで貼ります。
(始めから貼られていたボードの表面が荒れていた為、新品を重ね貼りしました。)
その上にレールをタミヤセメントで接着します。
機関区の設定なので、道床と地面を
ツライチにする必要があります。
つまり道床間の空間を埋める必要があります。
写真だと少し分かりづらいので図にしました。
又、地面を嵩上げする事でKATO製ストラクチャの「土台」を埋め込み、グランドレベルを合わせられます。
嵩上げに紙ねんどや石膏等を使わないのは、軽量にする為と紙ねんど等を均一の厚さで盛るのは案外難しいからです。
一部スキマをパテで埋めます。
(2),バラスト撒き
バラストを撒く準備として、レール・道床、地面の下塗りをします。
下塗りは、バラストが透けた時の保険です。
レール・道床は、タミヤアクリルミニ XF-52フラットアースつや消し、
地面は、XF-59デザートイエローつや消しで塗りました。
(ただXF-59は黄色味が強すぎたので
XF-57バフにするべきでした。)
バラストを撒く前に、周囲に
マスキングテープで防波堤(?)を作りました。
端にバラストを撒く時にボードから
ポロポロこぼれない様にする為です。
KATOからは茶系のバラストとして
3種類が発売されています。
この中から今回は、
道床には24-328茶色、
地面には24-329 淡黄色を選びました。
バラストは茶こしで散布します。
茶こしは広い範囲を均一に撒けてgoodです。
小さい平筆で細かい修正をします。
木工ボンドを2~3倍に水で溶いて
中性洗剤を1~2滴垂らし、
バラスト固着用のボンド水溶液を作ります。
注射器を使い、水溶液を染み込ませて
いきます。ただこの方法は時間と手間がかかり、かつバラストがダマになってしまう事もあります。
次回は薄めた木工ボンドを直にボードに塗り拡げ、その上からバラストを撒き、後にボードを逆さにして固着していないバラストをはたき落とす方法を試してみます。
(ただしこの方法は大きなボードでは不可能ですね。)
道床に24-328茶色を撒きました。
レールの間はほどほどにしておきます。
乾燥前に触って表面を荒らしてしまうと
そのまま固まるので注意が必要です。
(私はやってしまいました。)
丸一日、日陰で乾燥させます。
(3),塗装
塗装で色調を整えます。
地面のバラスト(24-329淡黄色)の色味を抑える為に、倍に薄めたXF-57バフで塗りました。
(写真だとよくワカリマセンが 左側がバラストのみ、ビンのある側が XF-57塗りです。)
又、地面と道床の境を馴染ませる為、
倍に希釈したXF-52フラットアースで
道床の両側を塗ります。
ここで急に機関庫の前に踏み板を設置したくなり、固着したバラストをガリガリ削りました。
小さな物でも事前にしっかり計画しとかないと、後で二度手間になるという貴重な経験をしました。(^^ゞ)
尚、踏み板はKATO 23-228 スポート・変圧柱セットの物です。
小物は踏み板の他に、上記セットの変圧柱を塗装・組立てしました。
柱はXF-9 ハルレッド、
碍子はXF-2フラットホワイト、
トランスはXF-20 ミディアムグレイ、
トランス台はXF-69NATOブラックで筆塗りしました。
その後、スミ入れ塗料[ブラック]でスミイレ、ウェザリングマスターBのサビを付属スポンジで擦りつけました。
←(スミ入れ無し)
ここまで来てなんかイマイチ、やっぱり筆塗りでは限界があるのか、私の力不足か。。。
そこでXF-52フラットアースをエアブラシ(タミヤエアーカン)で吹く事にしました。がっ、ある程度まで吹いたら、生ガスが出てきて続行不能になりました。やはり気温10℃の日に外でエアーカンを使うのが大間違い?(笑)
(一応上着の中に入れていたのですが…。)
春に再チャレンジする事にして、とりあえずこれでヨシとします(汗)。
6、完成
ひとまず完成です。人生初のバラスト撒き、大変でしたが出来はまあまあでしょうか。
これを大きな運転用レイアウトでやると思うと気が遠くなります(笑)。
でもいままでのベニヤ直置きレールよりはるかに写真映えがします。
私の様な初心者でも何とか出来ました(笑)。
今回の初バラストで判った事は、バラストは案外厚みを取る、という事です。
まぁ、古い機関区では枕木も埋まっている様な所もあったからヨシとします(笑)。
運転用レイアウトでは嵩上げは3mmくらいにしようと思います。
7、着せ替えレイアウト(ストラクチャの入替え)
今回のレイアウト製作の肝の一つに「ストラクチャの入替え」による「着せ替えレイアウト」があります。
そこでKATO木造機関庫23-225をベースに、津川洋行レンガ機関庫LA113に
簡単に入れ替えられる様にしました。
まずKATO木造機関庫の土台の形に合わせた部分をスチレンボードで嵩上げぜず、土台部分がキレイにはまる様に「ピット」にしておきます。
KATO機関庫の土台(左)と同じ寸法の
新たな土台を、
タミヤスチレンボード5mm厚B4[70139]と
タミヤプラ材 3mm三角棒 [70117]を組み合わせて作製します。
これを津川レンガ機関庫の基部に取り付けます。
これで2つの機関庫の土台サイズが同じになり、簡単に入替・交換ができる様にしました。
又、機関庫無しバージョンやトミーテック電車庫A2バージョンも出来る様に、土台だけのブランクパネルも作りました。
(電車庫A2はポンと置くだけです。)
これで1つのレイアウトで4パターンの情景が作れる様になりました。
「着せ替えレイアウト」の完成です。\(^O^)/
8、モジュール化
もう一つの肝、運転用レイアウトの留置線(5線)との接続です。
運転用レイアウト側には接続用に20-050スライド線路をつないでおきます。
終端には勿論車止めも付けられます。
又、脱着を楽にする為にユニジョイナーのロックの爪をペンチで切断しました。
これにより、20M級客車の留置が1線当り最大7両だったのが最大9両になりました。
5線ありますので、20M級換算で10両のキャパupとなります。
勿論、通電しているので動力車の乗り入れも可能です。
ここまでお付き合い頂き有り難うございました。
運転用レイアウト(2400x900mm)の製作にはまだまだ時間がかかりそうですが、
今回の様なミニジオラマ(400x325mm)なら敷居が低いです。
レイアウト作りに躊躇している方は、まずは小さなジオラマから始めては如何でしょう。
費用も時間も手間もそこそこで済みますし、何か失敗してもそれは勉強になります。
色々と経験値が上がりますし運転用レイアウトの構想も膨らみます。
とにかく「作ってみる」と以外とオモシロイです。
私の様な初心者の方の参考になれば幸いです。
2017年3月記載