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■KATO スポーク先輪(28-194)【レビュー】
KATO ROUNDHOUSE(ラウンドハウス)のスポーク先輪(28-194)のレビューです。
1、製品概要
・セット内容…8個入り
・税抜き定価…1,000円
・バリエーション…
28-194スポーク先輪
28-193スポーク車輪
28-213スポーク車輪(車軸短)
蒸気機関車、一部のデッキ付旧型ELの先輪用のスポーク車輪です。C57 4次形(2023)の先輪と同型の物です。スポーク部が実車同様抜けていて、大変精密感があります。抜けていないモールドのみのスポーク先輪を標準装着している機関車のディテールupに最適です。(集電機能は無いので、現行のC11(2021)やC12(2022-1)には使用できません。)
※適合車種
9600(2014,2015)、C56(2020-1)、D51 (2016,2016-3)、旧C11 (202,2002)、旧C55(2011,2012)、旧C57(2007)、旧C58(2010)、旧D51(206,2006,2009)
EF10(3077)、EF13(3072)、EF15(3062)、EF16(3063)、ED16(3068)、EF56(3070-1)等
2、パッケージ
赤いヘッダーのホビーセンターカトー扱いの製品(ROUND HOUSEブランド)になりますので、KATOのHPには掲載されていません。
3、パーツ
スポークは8本で大変精密に出来ています。
蒸機や一部デッキ付旧型ELの先輪用なので車軸の外側は平らです。
左が当該品のシースルー型のスポーク先輪(28-194)、
右が抜けていないモールドのみの旧型スポーク先輪です。
ちなみに当該品を初装備したKATO C57 4次形2023(左)とTOMIX C57(右)のシースルー型スポーク先輪を比較してみました。
先輪自体の出来は甲乙つけがたくどちらも精緻ですが、台車の構造がKATOの方がスポークの抜けをより際立たせる形状になっています。
後発の強みでしょうか?
4、分解と組み込み
蒸機の先輪の組み込みは、はめる時にそこそこの力が要るのでなるべく力をかけ易い様、最小限の分解をしました。蒸機は繊細なパーツが多いので組み込み時の破損防止の為です。炭水車は外しておきます。
9600(2014,2015)は前部のエンドビームとカプラーを
外して先輪を交換しました。
エンドビームは説明書の通り、軽く上から押しながら前へ引き抜きます。
C56(2020-1)はまず前部カプラーを外し、
次にデフから前を外しました。
デフ/前部デッキはランボードの斜めの部分を持って
少しづつ前へ引いていけば外れます。
この時デフのステーがボイラーに引っ掛からない様に
注意します。
D51(2016-3)は車体裏側のネジを外し車軸カバーを外しました。
カバーと一緒に先台車と従台車が外れます。
この時、動輪やロッド類まで外さない様に注意します。
先台車はスプリングで支持されています。
車軸カバーから先台車を外して先輪を交換しました。
従輪も旧型のモールドのみのスポーク車輪なので交換します。
従輪は先輪と違い、車軸先端が出っ張っているタイプです。
従輪には28-194ではなく、姉妹品の28-193スポーク車輪(車軸長)が適合します。
こちらはC57 4次形の従輪(集電ナシ)と同様の物となります。
5、完成/比較
KATO 9600デフ無し(左側)に装着してみました。
デフ付き(右側)のモールドのみの旧型スポーク先輪と比べると、明らかに精緻感が上がっています。
蒸機の先台車は台車枠が内側なので車輪が良く見えて効果大です。
旧型モールドスポークのC56(右)も
シースルースポーク先輪に交換(左)。
動輪もスポークが抜けているので
これでお揃いになりました。
シースルースポーク標準のD51長野式(2016-6)(左)と
旧型モールドスポークのD51北海道形(2016-3)(右)です。
やはり歴然とした差があります。
北海道形の先輪と従輪をスポーク先輪に交換しました。Goodです。
従輪は台車に隠れてあまり良く見えませんが。。。
尚、東北形(2016-5)以降のD51はシースルー型のスポーク先輪が標準となっています。
6、評価★★★★★
蒸機の先輪は台枠が内側で良く見えるので、シースルー型のスポーク先輪は効果があります。
旧型の蒸機がこうしたパーツでディテールアップできるのは大変嬉しいですね。
当区の旧型モールド先輪は全て新型のシースルー型スポーク先輪に入替えました。
シースルー型スポーク車輪の効果は、築堤等車輪を真横から見れて背景に物が無い区間で良く判ります。
【↓動画です。クリックで再生。】
[編成…D51(2018-1)+タキ1900(8040/8040-1)+タキ3000(8008-7)]
(動画は交換したD51北海道形(2016-3)では無く、シースルースポーク標準装備のD51(2018-1)です。
又タキ1900/3000の車輪はスポーク車輪(28-193)です。)
逆に言えばこの様な状況でなければシースルーのメリットはあまり判らないとも言えます。
しかしながら、こうしたパーツで設計が古いモデルが最新モデルと同じディテールになるのは良い事です。優れた後発パーツを旧モデルの為に分売してくれるKATOの企業姿勢には好感が持てます。★★★★★5つです。
■ちなみにKATOのスポーク車輪には下記のLine upがあります。
28-193 スポーク車輪(車軸長)【貨車用/旧形EL/蒸機従輪・集電ナシ】16個入り
28-213 スポーク車輪(車軸短)【貨車用・集電ナシ】16個入り
28-194 スポーク先輪 【蒸機/旧形EL用・集電ナシ】8個入り
11-607 旧形国電用スポーク車輪(T用)(車軸短)【集電アリ】16個入り
購入の際は手元車両に合うのはどれか、車軸の長さ、集電の有無をよく確認する必要があります。
詳細は、下記KATO公式動画、又は公式PDF-fileをご参照下さい。
【公式動画】
0411ホビセンフェスティバル Dr.小出の新製品Assyパーツトークショー(1時間20分26秒~)
【公式PDF-file】
スポーク車輪/スポーク先輪
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■KATO スポーク車輪(28-193)【レビュー】
2017年6月記載/2021年4月/6月追記
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