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■KATO DD51 842お召機【詳細レビュー】

2017年9月に再生産された、KATO製DD51 842お召機(7008-5)のレビューです。

DD51最新モデルの中期耐寒形(7008-7)との比較もしてみました。

製品の購入を検討している方の参考になれば幸いです。

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1、製品概要

DD51 842号機は、非電化区間のお召列車専用牽引機で、車体は台枠側面の飾り帯や手すり・煙突カバーなどがステンレスの銀色に飾られ、スター的存在です。※メーカーHPより一部抜粋

実車Wikipedia

・DD51 842お召機(7008-5)単品 税抜定価6,600円

メーカーHP

2007年初回生産、2012年再生産、今年2017年に再々生産された、DD51 842号機です。お召機用の各所ステンレス装飾が特徴です。お召列車は勿論ですが、旧型客車や12系、ホキ5700(八高線)牽引でも似合います。

又、9月に再生産されるD51 498号機(2016-7)と重連させても楽しいです。(まんまとKATOに乗せられているでしょうか?(笑))

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標準のクリアケース401です。

・ロットナンバー

077-2677LOT:3710842 (2017年製)

3、付属品

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付属品は、お召機の証しの日章旗、

ホイッスルx4(予備x2)、ナックルカプラー(銀)x2個、取扱説明書です。

特定機なのでナンバーは取付け済みです。

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日章旗は菊の御紋の裏側を手すりチェーンに、竿の根元を手すり下部に取り付けます。

勿論、脱着可能です。

当区にはお召列車が無いので当分使用予定はありません(笑)。

4、レビュー

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全景です。

全長約120mm(カプラー除く)の大型機です。

カプラーは付属のナックルカプラーに交換済みです。

公式側、1エンドです。

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非公式側です。DLは余り違いがワカリマセン。(デッキにバッテリーが載っている側が公式側ですよね?汗)

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では先頭から見ていきます。

お召機特有のステンレス製手すりは、銀塗装で表現されています。

エンドビームにはジャンパ栓やエアコックの表現があります。標識灯は別パーツですが点灯しません。

スノープロウにも細かいモールドがあります。(この写真を撮るまで気付きませんでした(笑)。)

ボンネットのラジエータパネル、点検扉等々、いつものKATOクオリティーです。ランボード側面のステンレス板は銀塗装で表現されています。ここは実車通りピカピカにするとかえってオモチャっぽく見えるかもしれないので、銀塗装と言う方法を選んだKATOはさすがだと思います。又、ステップや台枠の白線も効いています。

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ボンネット上部の手すりはモールド表現です。

 

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ランボードは艶消し黒で滑り止めの精密なモールドがされています。

エアタンクの金網のモールドも精緻です。

 

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台車周りです。重厚感があり素晴らしい出来です。

KATOは台車周りの設計が本当に上手いと思います。他社の様な腰高感とは無縁です。

 

 

 

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DD51の大きな特徴の一つ、中間台車も緻密です。

 

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車輪は意外な事に銀車輪です。お召機という事であえて銀車輪にしたのでしょうか。

ココは普通に黒染めでも良かったと思いますが、まぁレールに乗せてしまえばほとんど判りません。

トラクションタイヤは前後に1個づつです。

 

 

 

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非公式側キャブ周辺です。キッチリとまとまっています。

 

台枠の配管や燃料タンクのブラケット(?)も緻密です。

重厚感があります。

 

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特徴的なステンレス板を貼った煙突です。やはり銀塗装での表現です。

クロームメッキではなく適度な銀色で落ち着いています。842号機のハイライトの一つです。

窓枠は黒、ワイパーが付いています。

 

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キャブ屋根はアッサリしています。中央に列車アンテナ(JR仕様)が付いています。

屋根中央が茶色っぽく見えますが、光線の具合です。

 

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ちなみにユーザー取付けのホイッスルですが、ランナーから切り取る際は粘着テープにランナーごと張り付けてから切り取ります。

パチンとはじけ飛んで行方不明にならずに済みます。(経験アリ(笑))

 

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又、ホイッスルの根本を斜め45度にカットしておくと、組み付けが楽です。(右側カット済み)

そのままはめようとするとやはり高確率でどこかへ飛んで行きます。(経験アリ)

付属の冶具は使わずに、粘着力を弱めた両面テープを指先に貼りホイッスルを拾います。

そっと穴に乗せる様にして入れ、入ったらツマ楊枝の側面等を使って押し込みます。指先で押し込もうとするとホイッスルを曲げる可能性大です。(経験アリ)

(画像クリックで拡大します。)

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公式側キャブです。シャープな出来でメーカーズプレートも精密です。

タブレットキャッチャーやプロテクターが無いのでスッキリした側面です。

ナンバーはクローム仕上げでピカピカです。

車内の表現も勿論あります。

区名札入れに若干塗料が回りきっていませんが。。。

 

ここからはDD51の最新モデル(2016年ロット)、DD51 500中期耐寒形(7008-7)と比べてみたいと思います。

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まずは塗装です。

公式HPにはお召機ならではの「光沢のある車体色の再現」とありますが、中期耐寒形(7008-7)の通常の艶消しと比べて下さい。

(下が842号機)

逆光で撮影して、差を判りやすくしています。ボンネットと屋根の光沢は明らかに違いますが、「光沢」というよりはセミグロス、半光沢です。

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決してオモチャっぽいツヤツヤではないのでご安心を(笑)。

どれぐらい光沢側に振るか、綿密に計算された塗装だと思います。(画像クリックで拡大モード)

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順光で撮影すると全く違和感が無いのが判ります。(右842号機)

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車体下部の朱色4号部分も半光沢ですが、形状のせいか屋根・ボンネットほど違いが判りません。勿論、肉眼で見比べれば差はあります。又、自然光より照明下の方が差が良く判ります。(自然光で撮影・画像クリックで拡大モード)

中期耐寒形のキャブが浮いてますネ(汗)。

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ファンの表現はかなり違います。

中期耐寒(上)は金網の中のファンがかなり立体的ですが、842号機は浅めのモールドです。しかしモールド自体はシャープで精緻です。

初回生産2007年(842号機)と2014年の差でしょうか。金型技術の進歩を感じます。

パネルやリベットのモールドはほとんど同じに見えます。

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キャブ窓の比較です。左が中期耐寒、右が842号機です。

中期耐寒の発売当時、「やっとDD51の窓が改善された」という声が聴かれましたが、こうやって比べると確かに中期耐寒の方が「らしい」ですね。

窓のHゴムは1/150で作れませんから、その差分を窓に振るか、車体に振るかと言う事でしょうが、Nの設計は印象把握も含め本当に微妙なものですね。

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デッキ手すりです。500番台と800番台の違いがしっかり作り分けられています※。

又、同じ太さでも膨張色の白の方が太く見えます。旧型絶版のDD51(品番7002)が手すりをグレーにしたのは少しでも細く見せる為でしょうか。

※追記訂正…500番台の手すりは800番台と同じ直線タイプが正しい様です。つまり中期耐寒形(7008-7)にはDD51 800(7008-6)の手すりが正解の様です。

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デッキとランボードは中期耐寒(右)がダークグレーなのに対し、842号機は艶消し黒です。

5、動力性能

仕様変更は無いとされていますが、手持ちのDD51 4台(2016年製2008-7/2008-8各1台、7008-2 2台)に比べると明らかに低速性能が上がっています。

手持ち4台はパワーパック(スタンダードS)のツマミをほぼ半分まで回さないと発進しませんが、この842号機は1/4も回せば発進します。低速性能の大変良い最近のKATO蒸機と無理なく重連が楽しめます。

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6、評価★★★★★

初回生産から10年も経っていますが古さは全く感じません。プロポーション、ディテールともにいつものKATOクオリティで、今の水準で見ても★5つです。

お召機特有の光沢塗装も決してやり過ぎでは無く、半光沢の計算された塗装となっていて好感が持てます。

お召列車が無くとも旧客、12系、貨物等色々楽しめます。動力性能も最近のKATO蒸機と重連がしやすくなっています。(個体差でしょうか?闇改修でしょうか?)既にDD51の他形式をお持ちの方にもおススメ出来ます。

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いつもはここでKATOの公式HPの画像にケチを付ける所ですが(笑)、842号機に限っては多アングルの画像が掲載されていてGoodです。他の製品もくれくらいの画像は掲載して欲しいですね。

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