~始めてのNゲージ固定レイアウト~
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■GREENMAX製ボギー車をKATO製カプラーへ交換
GREENMAX製ボギー車におけるカプラー交換、加工方法についての記事です。車間短縮と自動連結(レール上での突き当て連結)の両立を目的とし、各種KATO製カプラーに交換します。
(PCでの閲覧を推奨。画像クリックで拡大します。)
1、GREENMAXのカプラーポケット
マニ44(品番30272)のカプラーポケットです。KATOのボギー台車に良く似ています。
台車はピン方式で留まっているので、片側を浮かす様に持ち上げれば簡単に外れます。
標準のアーノルドカプラーは90度ひねって上へ外します。ピンにスプリングがはまっています。アーノルドのお尻には突起はありません。
2、車間短縮ナックルカプラーに交換
KATOラウンドハウス製の車間短縮ナックルカプラー黒(28-187)です。20個入り税別800円です。
(カプラーの詳細レビューは【コチラ】)
車間短縮ナックルカプラーに交換します。
カプラーを縦に入れ、90度ひねって水平にします。オリジナルのスプリングも使います。
車間短縮ナックルカプラーは加工無しでポン付け出来ます。台車からの突出量は約4mmです。
スタンダードゲージで高さチェックです。OKの様です。
3、ナハフ11かもめナックルカプラーに交換
ナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)です。10個入り税別600円です。(以後、かもめナックルと呼称。)
かもめナックルに交換します。
オリジナルのスプリングも使います。かもめナックル根本の穴には爪楊枝を刺し、不要部分を切断しておきます。爪楊枝はかもめナックル付属のカプラーアダプターのピンの代用です。
かもめナックルも90度ひねって入れます。
かもめナックルは加工無しでポン付け出来ます。台車からの突出量は約5.5mmです。
尚、カプラーを加工すれば突出量を約4mmと、車間短縮カプラー並みに出来ます。(加工方法は【コチラ】)
スタンダードゲージで高さチェックです。OKです。
4、KATOカプラーN JP Aに交換
カトカプNに交換します。オリジナルのスプリングも使います。
カトカプNも加工無しでポン付け出来ます。
台車からの突出量は約5.5mmです。スプリングは少しキツメです。
スタンダードゲージで高さチェックです。OKです。
5、EF66前期形ナックルカプラーに交換
EF66前期形ナックルカプラー(Z01-0224)に交換します。10個入り税別400円です。
(以後EF66前期と呼称。)
EF66前期は加工が必要です。
①EF66前期のお尻を破線の位置でニッパー等でカットします。
(左が未加工、右が加工済み)
カプラーを側面から見ます。
②カプラーお尻の段差をツライチになるまでデザインナイフ等でカットします。
(上が未加工、下が加工済み)
EF66前期はカプラーの高さが低いので、段差分、上にあげる為です。(以後この改造版をEF66前期(改)と呼称します。)
③プラ板で長さ2x巾1.5x厚さ0.6mmのスペーサーを作ります。
④スペーサーをカプラーポケットのアゴの部分にゴム系接着剤で貼り付けます。スペーサーはその後目立たない様に黒マジックで塗りました。
⑤台車にEF66前期カプラー改とスプリングを組み込みました。カプラーポケットからの突出は約4.5mmです。
スタンダードゲージで高さチェックです。OKです。
スペーサーでカプラーの高さを上げています。
尚、カプラー前部の形状が同じCSナックルカプラー(Z01-0282)でも同様の加工が出来ます。
6、試運転
EF66前期(改)で試運転をしました。R282の4%勾配や4番ポイントのS字で脱線や自然開放はなく、走行性に問題はありませんでした。
7、まとめ
【突出量】
車体端からの各カプラーの突出量です。
車間短縮カプラーは約2mm(±0.5)※です。
※マニ44の台車は前後のアソビが約1mm弱あります。よって突出量は約1.5~2.5mmになるのでこの様な表記にしました。
カトカプNも約4mm(±0.5)※です。※同上
EF66前期(改)は約2.5mm(±0.5)※です。※同上
マニ44と編成を組むKATO製マニ60,マニ37等の旧荷物車は、かもめナックルとカトカプN JP Aを装着しています。又、スニ40,スニ41等のパレット車は、かもめナックルと車間短縮カプラーを装着しています。
これらの車両との車間距離の短縮化と自動連結(突き当て連結)の両立を図りたかったので、当方ではEF66前期(改)を両側に装着する事としました。
【車間短縮】
マニ44(EF66前期改)とKATOマニ37(カトカプN JP A)の組み合わせで車間約4.5mm(±0.5)※となりました。
※台車のアソビ(約1mm弱)により車間は約4~5mm内。
マニ44(EF66前期改)とKATOマニ37(かもめナックル)の組み合わせで車間約4.5mm(±0.5)※です。
※同上
マニ44(EF66前期改)とKATOスニ40(車間短縮カプラー)の組み合わせで、車間約4mm(±0.5)※です。
※同上
マニ44(EF66前期改)とKATOスニ41(かもめナックル)の組み合わせで、車間約6.5mm(±0.5)※です。
※同上
【自動連結】
マニ44のEF66前期(改)と、車間短縮カプラー/カトカプN JP A/かもめナックルとは自動連結(突き当て連結)が可能です。自動連結に拘らなければ車間短縮カプラーがbestでしょうか。加工無しで取り付けられ、車間も一番短く出来ます。
※車間短縮…車間短縮ナックルカプラー、EF66前期(改)…EF66前期形ナックルカプラー(改)、カトカプN JP A…KATOカプラーN JP A
GREENMAXの完成品は初めての購入でしたが、カプラーポケットの構造はほぼKATOのボギー台車に準じており、カプラー交換は簡単に行えました。
車間短縮ナックルカプラー、ナハフ11かもめナックルカプラー、KATOカプラーN JP A、EF66前期形ナックルカプラー(改)と、どれでも交換可能です。車間距離や自動連結の可否、ジャンパ栓の有無等を考慮して選べば良いでしょう。かもめナックルとEF66前期は改造する事で車間短縮カプラーと同程度の車間とする事も出来ます。(改造は自己責任でお願いします。)
2019年8月記載(グリーンマックス)
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